*魂の次元* (by としべえ)

肩から力を抜いて、自由に楽しく生きる。

英語の勉強法で悩んでいるあなたへ -- 「よく聴いて、よく喋る」それが語学の王道です

わっとさんがこちらの記事
小ネタ集。共通点は「プチ自慢」 - しいたげられたしいたけ
で、英語の勉強の話をしていたのを読んで、今回はぼくも英語ネタでいってみます。

TOEIC 受けたことありますか?

英語にはいろいろな検定試験がありますが、TOEIC はよく知られた国際的な検定試験です。

これは、一般的な生活に必要な英語のコミュニケーション能力を点数で示してくれます。

英語に関心のある日本のみなさんが、自分の英語能力はどんなもんだろう、と思って受けてみるにはちょうどよいものだと思います。

もう少し「高級」な TOEFL のように、「専門として英語を使ったり、英語圏の大学に行ったりする」というような高度な英語能力を判定するものではありませんし、また、英検のように合否で判定されるものではなく、「点数で表してくれる」ところが特徴なわけです。

わっとさんはこの TOEIC を 30 代のときに受けて 730 点だったそうで、日本の平均レベル (570-580点程度) からすると、これは立派なものです。
(ちなみに TOEIC の満点は、リスニング495点、リーディング495点で、合計 990 点です)

なお、こちらのページ
【2017年最新版】社会人のTOEICの平均点とは?TOEICスコアの点数別の割合 | EIGOHERO | 社会人・出世する為の英語勉強術
を見ると、「日系企業勤務の海外事業部所属の社会人の平均点が679点」ということですから 700 点を超えてれば、「国内的」には十分英語ができるといっていいようです。

ぼくは大学を出て会社に勤めたとき、費用会社持ちで受けさせてもらいましたが、655 点でした。
(リスニングとリーディングの内訳は不明)

学生時代に特別に英語を勉強したわけではないのですが、リーディングは受験英語でなんとか、また、ビートルズなどの曲を聴いて、歌詞を覚えて歌うようなことをしていたので、リスニングもまあまあできたかな、といったところでした。

で、その 655 点で、どのくらい英語ができるの?って話になるわけですが、「海外に旅行に行ってあまり不便がないくらい」と言えば、当たらずと言えど遠からずといったところでしょう。

ぼくは新卒で入った会社を二年も立たずにやめて、初めての海外旅行でネパールにひと月遊びに行ったのですが、海外旅行のこつが分からないので、いろいろと苦労はしましたが、言葉が分からなくて困ることはありませんでした。

自分の意識としてはロクに英語も喋れないと思っていましたので、旅先で会った日本語学校を経営しているネパールの人と英語で話しているとき、

「ワタシ英語ホトンド喋レマセン」

てなことを言ったのですが、すると相手は

「でもこうやって英語でちゃんと話してるじゃないか」

と言うので、そうか、日本人はすぐ「自分は英語が喋れない」とか言うけれど、カタコトでもなんでも、とにかく通じればいいんだな、と気づき、少しだけ英語を喋ることについての苦手意識が楽になった覚えがあります。

TOEIC の点が高ければ、ほんとうに英語が使えるのか?

ところで、わっとさんは英会話スクールに通っていて、そこですすめられたネットでできる英語検定を受験してみたところ、TOEIC 換算で 895 点の結果が出たのだそうです。

この点数は実際の TOEIC のものではなく、あくまで換算された目安ではありますが、これまた立派な数字です。

日本の会社の国際部門で求められる数字が 750 点ということですので*1、数字上は「国際派」の太鼓判が押された、というところでしょう。

ところが、です。

わっとさん自身が書いていることですが、

私はネイティブがナチュラルスピードで喋るのを聞き取れない。また洋書のページを開くたびに、意味のわからない単語にいくつも出くわす。仮にホントに TOEIC 900 に近いスコアが取れていたとしても、英語はまだ不自由で、勉強が足りていないという自覚から逃れられないのだ。

というようなことで、TOEIC が 900 点だったとしても、必ずしも英語がペラペラ喋れて、読み書き自在というわけではないということなのです。

TOEIC はあくまでも、聞く能力と読む能力を中心にして、「日常生活に不便がない」程度に英語が使えるかどうかを測る目安でしかないので、実際に「使える」レベルにするためには、TOEIC 対策の試験勉強ではない、「英語を使うための練習」が不可欠ということになります。

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「よく聴いて、よく喋る」、語学の上達はこれに限ります

さてそれでは、「英語を使うための練習」とは、どんなものでしょうか。

これはとにかく「よく聴いて、よく喋る」以外にありません。

もちろん、あなたが会話は好まないタイプの方なら、「よく読んで、よく書く」でもかまいません。

けれども、「仕事で読み書きが不可欠」というような場合でなく、「とりあえず英語が使えるようになりたい」というあなたの場合は、

  • 「聴いて、喋る」そしてまた「聴いては、喋る」を繰り返す

というのが一番の早道です。

身近に英語を上達したいという友だちがいれば一緒に練習するのもいいですし、ネイティブの人や、英語ぺらぺらの友だちと実践として話せたら、それが一番いいのですが、なかなかそうもいかないでしょう。

また、英会話学校に行けば、きちんと身につくか、といえば、学校との相性もありますし、結局はその人のやる気次第です。

となると、この記事をここまで読み進んできたあなたなら、一人で練習するのがかえって早道かもしれません。

今は英語のオーディオ教材などネット上にいくらでもありますから、難しすぎない、なんとなく意味は分かるかな、というくらいの教材を

  • 「耳で聴いて、オウム返しに口から出す」

という練習をすればいいだけのことです。

慣れないうちは短いものから始め、聴き取れない部分はテキストで確かめましょう。

けれども、テキストはあくまでも補助的なものと割り切り、「聴き取り」を第一とします。

意識をすべて耳に集中して、音の響き、音の高低の変化にも気をつけて、聴きとったままを繰り返せるように、そしてできれば、ぜんぶ暗記して空で言えるくらいまで練習するのがベストです。

教材の選び方とおすすめのテキスト

さて、その練習のもととなる教材の選び方ですが、自分に興味のある、やっていて「おもしろい」ものを選ぶ、というのが肝心なところです。

学校の英語の授業がどうして身につかないかと言えば、先生の教え方もあるでしょうけれど、内容がちっともおもしろくないことが筆頭に挙げられるでしょう。

自分で英語を勉強しようというときに、「仕事で使うから経済関係の教材を」というのも場合によっては必要でしょうが、勉強の時間が楽しくなければ長続きはしません。

猫が好きな人は猫の話題、アニメが好きな人は好きなアニメの英語版、大人のあなたにはエロティックなトーク...... といった具合に、あなたが好きなものならなんでもかまわないのですから、これなら楽しく勉強ができる、というものを探すのが一番です。

ただし、難易度との兼ね合いもありますから「おもしろくてたまらん」という教材にはすぐ出会えないかもしれません。

そんなときには、大きな本屋に行って CD 付きの教材を手に取り、パラパラと中身を確認した上で、

  • 「まあまあ分かりそうだし、それなりに興味が持てそうだ」

というものをどれでもいいから買ってみたらよいと思います。

また、一冊本を買ったからと言って、ぜんぶ通しでやる必要もありません。

自分にとって手頃な難易度の部分だけ、また、興味のある話題だけでも構わないので、繰り返し繰り返し、全部あたまの中に入るくらい、何度も繰り返し聴いて、すらすらと口から出てくるまで喋り尽くしてみてください。

ひと月なりふた月なり、じっくり時間をかけて練習をすれば、ふとしたはずみに、英語を聴く力、話す力が、以前よりもずいぶん伸びていることに気づいて驚くことになること請け合いです。

ちなみに、海外旅行で困らない程度には英語が使えるけれど、

  • 「聴き取りが苦手で、話すのもなかなか言葉が出てこない」

ぼくがおすすめする中級者向けの教材は、

イヴ・ローゼンブルーム「リスニング難度A+ 街を行くアメリカ人の声」」(定価 1,620 円)

という CD 付きの本です。

この本の特徴は、アナウンサーなどのきれいな英語ではなく、「街を行く」普通のアメリカ人の喋りが教材になっている点です。

タイトルは「難易度 A+」となっていますが、「難易度 B」から始まるので、ある程度の英語力がある方が、さらに上を目指したい、という場合にちょうどいい教材だと思います。

ぼくの場合、十年ちょっと前に「よし俺も少し英語を話せるように練習してやるか」と思ってこの本を購入したのですが、結局あまり利用しないままになってしまいました。

それでも、ちょっとだけ、「聴いて、喋って」の練習をしたんですね。ほんの二、三ヶ月、毎日というわけでもなく、気が向くと30分か1時間、覚えるまで喋る練習です。

この本は民族も違えば、性別、年齢、職業も異なるいろんな人へのインタビューが素材になっているのですが、そのメインのインタビュー教材の合間に、「お気に入りのジョークを教えて」というコーナーがあって、小噺的なアメリカンジョークが入っていました。

それがばかばかしくて笑えるもんで、その中の二つだけ、よく聴いたんです。

そして、そのうちの一つは空で言えるまで練習しました。

そうやって練習をした一、二ヶ月後に、マレーシアに旅行に行ったのですが、そのとき旅先であったチェコのおじさんと話していたときのこと、いつもだったら、何か聞かれても一言ふた言答えるくらいが精一杯で、てんで会話にならないぼくが、話題はちょっと忘れましたが、きちんと一つの話を、英語で説明しながら、身振り手振りを交えて話してたんですね。

話といってもせいぜい一分かそこらの、ほんの短い話だったとは思いますが、それまで英語で「話」などしたことのなかったぼくにとっては、本当に驚くような体験だったんです。

「あれっ、おれ今、英語で話してるじゃん?」みたいな。

それに満足して、その後は、もう続けて練習することはなかったので、ぼくの英語能力はその辺止まりですが、最近の旅行先でも、普段は喋れないんだけれど、酒に酔って気が大きくなると「かなり喋れる」という事実が確認されています(笑)。

とまあ、そんなわけで、「聴いて、喋る」を徹底するだけで、英語能力が上がっていくことは、自分の体験として間違いありませんので、みなさんもどうか騙されたと思って、しばらくの間がんばってみてください。

というようなところで、この記事はおしまいです。
それではみなさん、ナマステジーっ♬

☆こちらにも英語の話を書いてますので、気が向いたらお読みくださーい。
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