*魂の次元* (by としべえ)

肩から力を抜いて、自由に楽しく生きる。

深呼吸・マインドフルネス・瞑想

仏教の三原則「無常・苦・無我」を「予測・満足・制御の不可能性」として読み直す

仏教の教えは、人生で出会うあらゆることが「苦」を生むという事実を確認することから始まります。その上でその「苦」を乗り越えて「涅槃」という絶対的な安らぎの境地を実現する具体的な方法としての「八正道」が説かれます。この記事では「苦」というもの…

ベトナムの禅僧ティク・ナット・ハンのインタービーイングは華厳思想の一即一切に由来する

ベトナムの禅僧ティク・ナット・ハンはマインドフルネスがアメリカの精神療法に取り入れられるきっかけを作ることになった人物である。マインドフルネスと並んで彼が提唱している重要な概念がインタービーイングであり、日本語にすれば「相互存在」というと…

仏教は「苦」を「楽」に変える方法。あるいは、この世のすべては「苦しみ」なのか?

仏教では「一切皆苦」といい、「生老病死のすべてが苦である」とも言います。日本では仏教が葬式と結びついていることもあり、これだけを聞くと、 「仏教って悲観的で辛気臭いよな」 と思ってしまいがちです。けれども仏教の開祖であるゴータマ・ブッダが実…

「これが正しい瞑想の方法です」。あるいは、本当に自由な瞑想を練習するために。

ある人がネットで匿名で、自分が座禅をするとき、次のような二つの状態があるのだが、どちらが正しいやり方だろうか、という質問をしていました。一つは、ただ座って、そこで起こるがままに任せるやり方で、この場合は日常の意識に近く、場合によっては思考…

「怒り」というやっかいな感情とどう向き合うか。あるいは、「怒り」についての私的考察。

前の記事では、仏教の「無我」という考え方について説明しました。 https://dimofsoul.mitona.org/entry/muga私的なことですが、今日は怒りを相手にぶつけてしまう体験をしたので、そのことを「無我」の考えともからめて書いてみます。

初期仏教における「無我」の考え方。あるいは、自分を体や感情と同一視しないこと。

「瞑想で一番大切なのは、物質や心理的現象を自分と同一視することをやめることだ」とビルマの僧侶ウ・ジョーティカ師は言っています*1。別の言葉で言えば、初期仏教における瞑想の大きな目的の一つは、「無我を体験的に理解すること」なのです。そして「無…

(はてな村のみなさんに贈る) 幻覚剤と変性意識・超入門

書評家の冬木糸一氏が 薬物はどのように精神を変質させるのか?──『幻覚剤は役に立つのか』 - 基本読書 という記事で、幻覚剤のもたらす変性意識の医療的意義について紹介しています。アメリカのジャーナリスト、マイケル・ポーラン氏が自らの幻覚剤体験を踏…

(小説) 幸せは、ほら、きみの目の前にある。あるいは、今ここで幸せになるための三つの呪文

きみは幸せなの?それとも不幸せ? まあそれは、どっちでもいいんだけど。問題はきみが今より幸せになりたいかどうかってことでね。もしきみが今より幸せになりたいってんなら、ちょっとぼくの話を聞いてみてよ。 1. 自分も世界も、今のままで完璧である。 2…

新型コロナ心配ですか? こんなときこそマインドフルネスで乗り切ろう!

新型コロナが猛威を振るい、みなさん先行きに不安を抱えながら生活していらっしゃるでしょうか?日本は独自路線で行動の制限はまだゆるい状況ですが、世界中で外出禁止が当たり前になり、「戦争状態」という言葉も決して大げさではありません。けれども、こ…

アチャン・チャー、仏教の目的と悟りの意味

タイのお坊さんアチャン・チャー師の悟りの説明が分かりやすかったので、自分の理解を書いておく。仏教の目的は、苦からの解放であり、結果として心の平穏と幸せが得られると説明した上で、心が動くとき苦が生ずるとアチャン・チャーは説く。そして苦が生じ…

本当に人生を変えたいのなら、今すぐできることから取りかかろう。

初期仏教の瞑想法であるヴィパッサナの練習を始めてから、そろそろ八年になります。昨日までは西インドのプシュカルで、十日間の合宿コースにボランティアとして参加していました。

仏教もヒンズー教も同じですって!? バラモン教、ヒンズー教、仏教などの話

今日はエルビスさんからのリクエストでインドの宗教の話です。

瞑想と悟りの醍醐味、あるいは「ぼく」に降りてきているものの「凄さ」と「ダサさ」について

仏教では「無我」を説きます。ふだん自分と思っているものは、よくよく吟味すると、独立し ていて、恒常的に「自分」と呼べるようなものではない、というわけです。ですから「ぼく」が考えたり、感じたりしていることも「ぼくの考え」、「ぼくの感覚」ではな…

Q:瞑想で自己肯定感を高められますか? A:もちろん高められます!

ニー仏さんこと魚川祐司氏が、こんな記事を書いてらっしゃいます。 ・「自己肯定」という自己否定|ニー仏|note「人の評価ばかり気にしてはいけませんよ。まず自分で自分を肯定できないと、人生なかなかうまくいきませんから」というような言い方で、自己肯…

「言葉の自動機械」になってませんか? 宮台真司のすすめる「承認欲求を超える」自由な生き方

社会学者の宮台真司氏が、「言葉の自動機械」になってしまった現代人について警鐘を鳴らしています。あまりにも周囲の目を気にしすぎるわたしたち日本人は、現状を客観的に観察し、「承認欲求を超える」自由な生き方を手にすることができるのでしょうか。

「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」のハラリ氏が実践するヴィパッサナー瞑想

人類の過去と未来を「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」の二冊で書き切ったイスラエル人の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏が、毎日二時間の瞑想を欠かさないヴィパッサナー瞑想の実践者であることはご存知でしょうか。この記事ではハラリ氏の体験と言葉…

たった三回の深呼吸で、マインドフルで充実した日々があなたのものに!

マインドフルネスやヴィパッサナー瞑想に興味のあるあなたに朗報です。瞑想って実はとっても簡単で、しかも効果抜群なんです。なにしろ、 気が向いたときに「鼻から三回深呼吸する」、 たったこれだけのことを続けていけばいいんですから。簡単すぎて、信じ…

勉強にもビジネスにも役立つ? これがマインドフルネスの原理です。あるいは「ブッダの教え」から「ヴィパッサナー瞑想」、「ゴエンカさん方式」まで

グーグルが研修プログラムとして採用したため、現代のアメリカのビジネス界で非常に有用視されるようになったマインドフルネスですが、ネット上であれこれ見ていると、日本でも静かなブームがやってきているのが分かります。映画監督の想田和広さんは、スリ…

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