新型コロナで社会的な不安が高まる中、フェイスブックやツイッターでこんな画像が拡散されています。 「恐れを克服して成長しよう」というこの図の主張に対して、 「政府の無能に怒りをぶつける権利を奪うのか?」という反論が上がっています。 さて、この対立するように見える2つの立場ですが、実際のところはどうなのでしょうか。 恐れを克服して成長する 弱者の怒る権利を奪うな! 「社会的な働きかけ」と「ネガティブな感情」の大切さ 恐れを克服して成長する 図に書かれた言葉をぼくなりにまとめたものがこちらです。 1. 恐れのゾーン (1) 買い占めをしていないか (2) 恐れや怒りの感情をまき散らしていないか (3) 頻繁に不平不満を言っていないか (4) ソースを確認せず、不確かな情報を拡散していないか (5) すぐ怒る 2. 学びのゾーン (1) コントロールできないものを手放す (2) 食べ物でもニュースでも自分に外のあるものはやめる (3) 自分の感情に名前をつけて確認する (4) 状況を自覚して行動を考える (5) うっかりデマを拡散しないように、情報のソースを確認する (6) 誰もがベストを尽くしていることに気づく 3. 成長のゾーン (1) 他者を助ける方法を考える (2) 自分のできることを必要な人に届ける (3) 今を生き、未来にフォーカスする (4) 自分を大切にし他者にも共感する (5) 他者に感謝する (6) 幸せを大切にし希望を広める (7) 変化に適応する道を探す ここに書かれていることは、精神的な成長というような心理学的話題について考えたことのない方にとっては、違和感を覚える点も多いかもしれません。 たとえば、 2. 学びのゾーン (1) コントロールできないものを手放す などはただ読んだだけでは意味もよく分からないでしょう。 けれども、 2. 学びのゾーン (4) 状況を自覚して行動を考える ならば、恐れのままに無自覚に行動(たとえば買い占め)するのではなく、気持ちを落ち着けて自覚的に行動しよう、というわけですから、まったく当たり前のことを言っているにすぎません。 また、 3. 成長のゾーン (5) 他者に感謝する という項目は極めて倫理的な主張に思えるでしょうが、これは

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今日は、ゆきにーさんの ・【質問への回答】ある程度は数字を気にしてもいいけど、ブログは好きなこと書けば良いんですよ。 - 超メモ帳(Web式)@復活 という記事からお題をいただきつつ、 「なぜネット上で文章を書くのか」 という言い尽くされた感があるけれども、語れば尽きることのない定番の話題について、新年らしくつれづれに書きます。 閲覧数についてゆきにーに質問したのはわたしでーす。 ゆきにーの実直で暖かい言葉に打たれました。 で、のんくら本です。閲覧数を上げるための基礎トレーニングでもしましょうか。 無駄に長いオレのブログ歴に、今年こそ磨きをかけて輝く宝石にするぞ! 突然ですが、沖縄そばと沖縄移住計画もどきの話です。 これがはてなブログ執筆における今年の課題3つです。 閲覧数についてゆきにーに質問したのはわたしでーす。 今日はゆきにーの記事にぼわんと影響を受けて、つれづれモード前回で書きます。 きっかけは、ゆきにーの ・一人で統合失調症のイメージ変えようなどと考えてたりしてたけどどうしようもない。 - 超メモ帳(Web式)@復活 という記事でした。 統合失調症という偏見がつきまとう「病気」をわずらうゆきにーが、その「病気」への偏見、メディアの扱いの偏りについて、淡々と気持ちを書いてらっしゃいます。 その中に、ブログ村の統失カテゴリーの話が出てきて、そこからの閲覧数は多くはないんだけど、量よりも質を大切にしているのだけど、順位が下がっているので今後どうしようか、という話がありました。 そこで、読者数400名を超える中堅どころのはてなユーザであるゆきにーに、「閲覧数などについて質問してみたい!」との思いがむくむくと湧き起こり、 閲覧数はどのくらいあるの? 閲覧数、気にしてますか? 閲覧元はどこが多いですか? と聞いてみたわけです。 ゆきにーの実直で暖かい言葉に打たれました。 すると早速お返事があり、 閲覧数は、ピーク時には30,000ほどあったが、12月は18,000ほど。 閲覧元の60%は検索流入。 「雑記ブログでは安定した定期的な更新頻度が重要」、「アナリティクスでどの記事が読まれてるか、検索ワードは何かのチェックはしているが、それで書く内容は変えない」 とのことでした。 こんなふうに箇条書きにしちゃうと味気なくなってしまいますが、これを答えてくださるゆきにーの言葉の調子が、落ち着いていて暖かみがあって、とてもいいんですよね。 少し引用させてもらいましょう。 ブログでは多くの人々の読まれるよりは、むしろリピーターを増やしていくのを心がけるのが肝心じゃないか?と思われます。のんくら本ではリピート率70%まで増やせ、と書いてありますけど、それぐらいまでリピート率を増やすとGoogleのアルゴリズム変動があっても安定したPV数が稼げます。そのためには雑記ブログでは安定した定期的な更新頻度なんかが重要じゃないかなーとは思いますね。 ぼくにはなかなか真似できないのですが、「少しでもそういう味わいを取り入れていく」というのが今年の課題の一つになります。 で、のんくら本です。閲覧数を上げるための基礎トレーニングでもしましょうか。 ぼくはネット界隈の事情にはうといもので、今回はじめてのんくらさんを知りました。 ゆきにーさんが、迷える子羊のわたしめに、 ☆のんくら(早川 修) さんの「Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]」(ソフトカバー、2018/11) を紹介してくださったのです。 出版元の日本実業出版社の紹介ページで、のんくらさんはこんな風に語っています。 私が10年以上サイト運営に取り組んできた中で気づいたことは、自分本位でなく常にユーザーを中心に物事を考えることができていれば、たとえ時間がかかったとしてもGoogleから高い評価を必ず得られるということです。 短期で稼ごうとするサイトほどGoogleに嫌われる – 日本実業出版社 「ユーザ中心に考えれば、必ずgoogleから高評価を得られる」かというと、これはちょっと違うかなという気もします。というのは、googleと言えども、やっぱり営利企業ですから、大手のスポンサーの意向には配慮してるはずですし、実のところ各国政府の意向にも配慮しているはずです。 とはいえ、 ユーザは何を求めて検索しているのか、 googleはユーザに何を提供しようとしているのか、 という二点については、 「やっぱ日頃から意識しておいたほうがいいよな」 と改めて感じます。 一方、ゆきにーがのんくら本に注目しているのはこれとは真逆の部分で、 リピート率を70%まで上げる という話です。 ゆきにーはアクセス元の60%が検索流入ということなので、「リピート70%」はかなり高い目標ですよね。そもそものんくら本は、雑記型でなく、特化型のブログ向けの内容ですし。 そしてねこの60%検索流入って、ぼくからすると断然リピート率高く見えます。ぼくのブログは、ほっとくとすぐ90%以上が検索からになっちゃいますので。 ゆきにーおすすめの「安定した定期的な更新頻度」、これを大いに心がけたいところです。 さっき確認して感心しましたが、ゆきにーは昨年、一昨年とほぼ毎日更新してらっしゃるようです。すごい。 絶対ぼくには真似できません。 てゆーか、おととし本格稼働したこのブログ、初年119本、二年目87本しか書いてません。 しかも、まったく定期的じゃなくて、気分が乗ったときだけ。 なんだかんだで、それなりに閲覧数も増えてきたので、それはそれでよしとしますが、今年は少し趣向を変えて、週2本の更新を目標にしたいと思います。記事数は変わらなくても、定期更新のほうが読者のみなさまには親しみを持っていただけるかと思いますので。 というわけで、のんくら本についてはほとんど書けませんけれども、ただ煽るだけじゃない、しっかりした本であることは、各種書評からもびしびし伝わってきますので、今度日本に帰ったら購入してじっくり読むことにします。

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☆ロックでカッコよかったアベマが「ゴシップとフェイクニュースにまみれた」凡庸なメディアに「成り上がった」経緯がこれです。 この記事では、プロ奢ラレヤーこと中島太一氏(多分21歳)の 「働かないで生きる人生」 を紹介するとともに、彼がなぜアベマのアイドルキャスターに 噛みつかざるを得なかったか を、この事件の当事者双方を傷つけることなくお伝えします。 なお、簡単に経緯をまとめますと、 プロ奢氏の生き方に「当てられた」キャスター氏が番組中泣いてしまい、 プロ奢氏はそれに淡々と対応していたために、「逆恨み」を買い、 その結果「いやらしい」質問をされたプロ奢氏がキャスター氏に噛みついた、 また、キャスター氏はその他にも番組中で事実と異なる説明をしており、 プロ奢氏は、そのような内容を放送するアベマを「フェイクニュースを流している」といって批判、 結論としては、この事件の「責任」はお二人にではなく、アベマtvにある ということになります。 プロ奢ラレヤーこと中島太一氏って何者? アベマでのアイドルキャスターとの因縁の出会い。なぜプロ奢氏は彼女を泣かせてしまったのか? 大晦日のリターンマッチ。キャスター氏の「反則技」からプロ奢氏も場外乱闘へ。 プロ奢ラレヤーこと中島太一氏って何者? ここではプロ奢さんについて、簡潔に紹介します。 中学二年のとき、友だちが亡くなったことをきっかけに、彼は「生きるとは何か」を考えるようになります。(中二病そのものですね!) 彼は「『何か』を残さなきゃ」生きていることにならないと思って、それが何なのかを考え続けました。 大学進学半年で彼は、その問いに一つの答えを見つけます。 それは、未知でした。 私のいままでの「なにか」は、いつも未知の世界にありました。わからないことを思い切ってやってみると、なんだか、いまを生きている心地がしたのです。友人や初対面の人たちに、いままでの私の人生について尋ねられ、意識的に記憶を振り返ってみたときに思い出す「こと」は、いつもその瞬間に生きた心地のしていた「こと」でした。 わからないこと。生きた心地。 それが私の、「なにか」になるのかもしれない。 もう怒ったぞ。全部タダで見せてやる。|プロ奢ラレヤー|note そうして彼は大学をやめ、「未知」を生きるために、5,000円の寝袋とコンビニで買い占めたホッカイロと現金3万円を持って、冬のプラハに旅立ちます。 英語もロクに話せず、現地の言葉はまったく分からない。そんな彼が零下20度にもなる冬のプラハでの三ヶ月を、どうやって生き延びたのか……。 とにかく彼は三ヶ月を過ごしたチェコをあとにして、元気に日本に帰ってきます。しかもスロヴァキアの姉さん女房までお持ち帰りして。 帰国後 VALU と出会った彼は、そこを舞台に大活躍します。 https://valu.is は個人が会社のように「資金調達」できるようにするサービスで、彼はここで「自分の生き方」をお金に変える方法を学び、のちにそれが「奢られて生きる」という、プロ奢ラレヤーの誕生につながるわけです。 窮屈な日本社会で、 働くのが苦手な若者が、 軽々と自分らしく生きる。 この3つの要素によって、プロ奢さんが今ネット上で静かに熱いブームを作り出している理由を説明することができるでしょう。 ここまで読んでプロ奢氏に興味を持たれた方は、彼が書いた次の2つの記事を読むと、「うーむ」とうなること請け合いです。 ・もう怒ったぞ。全部タダで見せてやる。|プロ奢ラレヤー|note ・「6カ月でフォロワー2万人を獲得した ツイッター戦略」|プロ奢ラレヤー|note ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

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みなさん、alis.to というサイトはご存知ですか。 alis.toでは、記事を書いたり、他の人の記事にいいねをしたりすると、alisというトークンがもらえるのですが、このサイトの発端がちょっとおもしろいんです。 2017年5月の話なんですが、フリーエンジニアの石井壮太さん(30)が、アメリカのソーシャルメディアSteemに南米の旅行記を載せて、米ドル換算 30ドルほどの報酬を仮想通貨で受け取り、その報酬で最高級の宅配ピザを楽しんだっていうんですね。*1 これをアレンジして日本でやったら受けそうだぞ、と。それで、知り合いだったCEOの安昌宏さん(28)とマーケティング担当の水澤貴さん(35)とともにalis.toを作り始めたってわけなんです。 仮想通貨について興味のある人はすでに知ってるかもしれませんが、alis.to を運営する株式会社ALISは、 2017年9月に日本向けのWebサービスの会社としては初めてICOという手法を使い、 およそ4.3億円相当の資金をイーサリアム(ETH)という仮想通貨で調達した ことで話題となりました。 エンジニアの石井さんは、まさにこのICOの立役者です。 この日本の若者三人のチームが、5月に思いついてから、わずか四ヶ月で4.3億を集めたっていうんですから、これはすごい。 この記事ではまず、暗号通貨(≒仮想通貨)という呼び名について説明したあと、alis.to というシステムの成り立ちを通して、暗号通貨の未来について考えてみたいと思います。 仮想通貨ではなく、暗号通貨と呼びましょう。 alis.toの運営会社ALISと暗号通貨alis 投稿したり、「いいね」をするとalisトークンが稼げる - ソーシャルメディアalis.toの仕組み 確かにalis.toでalisは稼げるが、今はまだ対価を求める時期ではない。 alisが有名になるとき、暗号通貨は空気のような存在になる。 仮想通貨ではなく、暗号通貨と呼びましょう。 日本では仮想通貨と呼ばれることも多い暗号通貨ですが、そして日本のお役所はなぜかこれを暗号資産と呼ぶことにしたいらしいのですが、これはやはり暗号通貨と呼ぶのが正しいものでしょう。 「仮想」通貨という呼び名は、「本物の通貨ではない」というニュアンスが感じられますよね。 また、暗号「資産」では、通貨としては使えない「投資の対象」のような感じがします。 けれども暗号通貨は、現実の貨幣の代わりに使える立派な「通貨」であり、それを実現している基礎的な技術が暗号化の技術なのですから、「暗号通貨」という言葉がぴったりと合います。 現時点では交換価値が不安定ですから、日本での実用性はまだまだ低いのですが、インフレの激しい外国などでは十分利用価値があります。 ですからクリプトカレンシーという英語の言い方を直訳した暗号通貨と呼ぶことによって、それが一体なんなのかということが、一番はっきりと分かるのです。 alis.toの運営会社ALISと暗号通貨alis おもしろいことにalis.toを運営するALISという会社は、香港籍になっています。 株式の公開による資金調達(IPO=Initial Public Offering)ではなく、新規の暗号通貨の公開による資金調達(ICO=Initial Coin Offering)をするために、日本の法規制が未整備であることもあり、このような形を取ったものと思われます。 この記事ではalis.to の運営会社はALISと大文字で書き、ALISが資金調達のために作った新しい暗号通貨のことはalisと小文字で書くことにします。 さて、ALISは2017年7月に設立されたばかりの会社ですが、それから二ヶ月後の9月には当時の価格でおよそ4.3億円相当のICOを成功させました。 暗号通貨alisを新しく発行し、それを既存のイーサリアムETHによって投資者に販売したのです。 これによって 13,000〜14,000 ETH ほどのイーサリアムを資金調達した模様です。 ただし4.3億円というのは当時の1ETH≒32,000円のときの時価であり、その後、一旦は1ETH≒160,000円まで上がったETHの価値は、現在は1ETH≒13,000円まで下げていますので、ALISが調達した資金は現時点のレートで考えると、1.7 〜.8 億円ということになります。 これと同期して、alis の価値も 17年11月に40円だったものが、18年1月に最高値148円を記録したあと下がり続け、現在は4〜5円で取引されている状況です。 運営会社ALISのみなさんも何かと苦労なさっていることでしょう。 投稿したり、「いいね」をするとalisトークンが稼げる - ソーシャルメディアalis.toの仕組み ソーシャルメディアalis.toについて、ITmedia NEWSはこのように紹介しています。*2 alis.toは、ブロックチェーン技術を使ったメディアプラットフォーム。読者が「良い」と思った記事を評価すると、書き手に独自のコイン「alisトークン」が配布されるほか、良いと認められた記事をいち早く評価した人にもトークンが配られる。 ネットメディアがページビュー(PV)偏重や広告依存に陥り、フェイクニュースなど質の低い情報がまん延する中、「報酬を通じて信頼できる記事・人を発掘できるソーシャルメディアプラットフォーム」構築を目指すという。 高評価の記事に「トークン」配布 広告に依存しないメディア「ALIS」、ICOで資金調達 - ITmedia NEWS 暗号通貨を使って、簡単に「投げ銭」できるようにすることで、コミュニティの機能を強化し、ネット上の情報の流通を健全なものにしようというわけです。 また、ALISのコアメンバーの中村健太さんは、ALISのICOとビジネスモデルについて 新規株式の代わりにトークンを新規発行 これを買ってもらう(トークンセールする)ことで投資家や企業から資本を獲得 サービスを拡大しトークンの相対価値を上げていくことで、投資元へのバックを行い、かつそれを自ら放出することで利益を作り出していく 日本向けブロックチェーンSNS『ALIS』がICOでの資金調達に挑戦!世界が注目するプロジェクトが動き出す | Ledge.

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2018年11月26日にリリースされたばかりのethboard.jp という日本発のサービスがあります。 暗号通貨イーサリアムを使った匿名掲示板システムで、将来有望ではないかと思われます。 ※イーサリアムは、普通 ETH と表記されますが、この記事では eth と表記します。 この記事では 、 ethboard を紹介すると同時に、 まだ立ち上げ間もなく、混沌とした ethboard の現状をどうすれば改善しうるかを 1ユーザの立場で 考えてみます。 ※普通、仮想通貨と呼ばれることが多いのですが、この記事では暗号通貨という呼び名を使います。 ※ethboardは、正式には「イースボード」と読みますが「イーサボード」と読む人も多いです。 ethboard.jpって何? ethboard の利用方法 混沌としたethboardの未来はいかに? あるいは、「ethboard 改善しても委員会 ^^)」からのお知らせ ethboard.jpって何? ethboard.jp は匿名掲示板サービスです。 スレを立て、レスをすることで 暗号通貨 eth をもらうことができ、 この eth のやりとりによって独自の経済圏を作り、 eth をサービスの外に送金する際の手数料によってサービス提供のための資金をまかなう、 というビジネスモデルを採用しています。 従来の広告ベースのモデルでも、使用料を取るモデルでもないと同時に、 コンテンツの評価を、検索件数・閲覧数だけに頼らない、 という新たなあり方を、 暗号通貨の利用によって実現しようとするサービスです。 匿名システムの盛んな日本風のhttp://steemit.comとも言えるし、暗号通貨alis を使ったブログシステムhttp://alis.to の匿名版とも言えるでしょう。 開発元のMidFree代表・横井 佑丞 (よこい ゆうすけ) さんはツイッターで、 https://twitter.com/yokoiyokoiyokoi/status/1066785418585096193 仮想通貨を貰える掲示板 ETHBOARD(イースボード) をリリースしました! https://ethboard.jp 投稿すると閲覧数やいいねに応じて仮想通貨ETHを貰えます。 閲覧される限り継続的に儲けれますし、他の人に投稿を売ることでまとまった利益を得ることも可能! 気軽に投稿してもらえれば嬉しいです。 と、紹介しています。 スレを立て、レスをすることが eth の獲得につながるため、ほとんどの方がどうやったら eth を多く獲得できるかを考えて書き込みを続けているのが現状です。 ethboard の利用方法 ethboard はまったく登録なしでもゲストとして使えますので、とりあえず覗いてみたい方は、ゲストとして使うのもおすすめです。 本格的に eth の獲得がしたい方は、eth のアカウントアドレスだけで登録ができます。

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ブログは毎日書いて習慣にしたほうがいい、という話があります。 あなたにとっても本当にそうだと言えるのか、ちょっと考えてみることにしましょう。 別にブログは毎日書かなくてもいい。 「あなたなりのリズム=魔法のリズム」を作るのが大切です。 楽しみながら書いてますか? 成功の秘密は、「正しい努力」を続けること。 成功の意味は変化していく。 別にブログは毎日書かなくてもいい。 結論から言うと、ブログを毎日書く必要はありません。 できの悪い記事を毎日書いても、あなたのブログの読者は増えないでしょう。 毎日書く習慣ができてしまえば、多くの人に読んでもらいやすくなるというメリットはあるのですが、記事の質が伴わないとやっぱりダメですもんね。 毎日書くだけの余裕がある人は、そうして悪い理由もないのですが、読んでもらえるだけの内容の記事を書ける自分のペースというものを無視して闇雲に書いても無駄骨に終わるだけのことでしょう。 「あなたなりのリズム=魔法のリズム」を作るのが大切です。 ブログを楽しく書いていくためには、自分のペースを考えて、自分なりのリズムを作るのが大切です。 この「魔法のリズム」を身につけることができれば、あなたのブログは成功したも同然です。 ブログの記事を投稿するのは、週一回だけだとしても、毎日どんな記事を書くかを考えたり、とりあえず下書きだけでもする、といったことは、リズムを作るために役立ちます。 一日に10分でも20分でも、記事を考えるための時間を取ることで、ブログを書くということを生活のリズムの一部にしてしまえば、大きな苦労をせずに、記事を書く作業に取り掛かれるようになるからです。 みなさんが自分に合ったペースをうまく見つけて、「魔法のリズム」を身につけられるようお祈りします。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 楽しみながら書いてますか? 毎日ブログのための時間を取ったほうがいい、と書きましたが、これもやはり程度問題です。 仕事などで忙しいときに、無理やりブログの記事を考える時間を取ってもなかなかうまくいかないことにもなるでしょう。 そんなときは柔軟に考えて、休みを取ったほうがいいというものです。 考える基準は「楽しみながらやっているか?」ということになります。 たとえ一ヶ月に一度記事を書くだけでも、楽しんで書けていれば、あなたのブログは「成功している」と言えます。 逆にどんなにページビューを稼いで、どんなに広告収入があっても、楽しみがなくて、焦りに取り憑かれてやっているだけだったら、そのブログは「成功」とは言えないのではないでしょうか? どんなペースであっても、楽しんでやっている限りあなたのブログは「成功している」と言えますし、どうやってみても楽しめないようなら、あなたはブログに向いていないということでしょうから、何か別の楽しみを見つけたほうがいいということかもしれませんよね。 成功の秘密は、「正しい努力」を続けること。 楽しんでやっている限り、あなたのブログは「成功している」のだと書きましたが、そうは言っても、 たくさんの人に読んでもらいたい、 とか、 広告収入を増やしたい、 とか、いろいろな目標があるのも当然です。 夢を持ってブログを続けることは楽しいことですし、「正しい努力」を続けていけば、夢がかなう可能性も大きくなっていきます。 けれども、この「正しい努力」というのがクセモノです。 何が正しくて、何が間違っているのかは、最終的には結果が出ない限りなんとも言えないからです。 はたから見て、どんなにおかしな努力をしているように見えても、実際に成果さえ上げてしまえば、それは「成功」としか言いようがありません。 イノベーターと呼ばれる「本物」の人たちは、ほかの人がやらないような努力をするからこそ、新しいチャンスを物にすることができるわけですからね。 もちろんぼくたち凡人の場合、そんな大それた話にはなりませんが、それでもとにかく、何でも試してみたり、人のやり方を真似てみたり、いろいろなやり方を実際にやってみることで、自分に合った、成果を上げられるやり方を見つけていくことができれば、それは「正しい努力」なんだということができるでしょう。 そして、この「正しい努力」の判断基準にも、「楽しんでやる」ことを入れてやるとよいでしょう。 楽しみながら、試行錯誤を繰り返していくとき、あなたのブログは健やかな成長を続けることができるはずです。 成功の意味は変化していく。 今までに書いたように、ブログを楽しく続けることができれば、まずは「成功」と言えますし、読者を増やし、収入を増やすというそのときどきの「成功」についても「正しい努力」を続けることで、十分にかなえていくことができるはずです。

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はーい、みなさん、サワッディーカッ(プ)! note.mu という手軽に有料でコンテンツを販売できるサービスが、ずいぶんと普及してきたのを感じる今日このごろですが、 「ネット上でのお小遣い稼ぎの方法論」 を、久しぶりにみなさんと共有したいと、タイの田舎街で思うとし兵衛です。 さて問題は、お小遣い稼ぎはどこでやったらいいか、という話だ アマゾンのアフィリエイトをnote.muで使うのは、初めてのお小遣い稼ぎには最適かもよ アマゾンでふろむださんにお小遣い稼ぎをさせてもらった話 お小遣い稼ぎの王道はやっぱりグーグルアドセンスでしょうか。 社会不適応気味なキミは、ネットでお小遣い稼ぎにチャレンジしてもいいかもね さて問題は、お小遣い稼ぎはどこでやったらいいか、という話だ この記事を読んでらっしゃるあなたが、すでにはてなブログをやっているならば、素直にはてなブログでお小遣い稼ぎをするのが順当でしょう。 でも、なんとなく「はてな村に馴染めない」と感じているのなら、「いっそ引っ越しちゃう」とか、別のサイトを始めるというのも手かも。 ぼくは最初グーグルのblogger.comを使ってました。 blogger.com 限定のアドセンスが簡単に申請通ったもんで。 検索流入をこつこつ拾っていけるあなたで、wordpress は面倒くさいし、アドセンスの普通の申請もやってられない、という場合は blogger.com がいいかもしれません。 アドセンスをやるつもりはなくて、とにかくアマゾンでも試してみようという場合は、note.mu が案外おすすめです。 アマゾンのアフィリエイトをnote.muで使うのは、初めてのお小遣い稼ぎには最適かもよ note.mu というサイトは、テキスト、音楽、静止画像を誰でも手軽に有料で販売できるのが特徴です。 noteではアドセンスは使えませんが、自分のコンテンツを買ってもらったり、アマゾンの商品を紹介して買ってもらったりする自信のある人には挑戦しがいのあるサイトでしょう。 もちろん「販売する」のは簡単ですが、「購入してもらう」のは、有名ブロガーならいざしらず、まったく無名の素人にはかなり難易度が高くなります。 ぼくは最近、note.mu をまともに使ってないですが(http://note.mu/tosibuu)、2014年10月から二年ほどはぽつぽつと投げ銭方式で記事を書き、3,732円の売上が貯まってるだけです。 各種手数料が引かれて振込可能金額は2,912円になり(22%ほど目減り)、さらに振込を依頼すると振込手数料で260円引かれることになります。 本当にお遊び程度の額ではありますが、あなたのアイディア次第ではもっと稼げるかもしれません。 note.mu は、サイトのデザインはすっきりしていてまあまあですし、あなたがアピール力のある文章系のコンテンツを作れる方でしたら、そのコンテンツを直接販売してみるのもいいですね。 また、アマゾン・アソシエイトに申し込んで、アマゾンで売っているさまざまな商品の中から、あなたのお気に入りの商品を紹介する記事を書いたりすれば、売上の数%の紹介料収入が期待できます。 ただし、note.mu 自体はまだまだ小さいサイトなので、サイト内からの閲覧数は限られています そこで、twitter やはてなブックマークなどのサービスをうまく使って、多くの読者に見てもらうように努力することは重要になるでしょう。 note.mu は、ブロガー的な人が目立つようになりましたが、もともと音楽系、創作系など、クリエイター的な利用者が多く、SNS的な要素も強いので、ネット上で交流をしたい気持ちが強いあなたにもおすすめです。 なお、note.mu ではアフィリエイトは禁止されておらず、アマゾンに限らず、規約の範囲で利用できるのですが、規約自体が曖昧なので、「きわどい」内容のアフィリエイトはおすすめできません。 note.mu のアフィリエイトについては運営に問い合わせて、次のような回答をいただいています。 アフィリエイトリンクを貼ること自体は問題ございません。 ただ、その貼り方や記事の内容、飛び先のURLによっては、 個別の判断させて頂き、場合によっては投稿制限や 記事削除をさせて頂くことがございます。 なお詳細(どのアフィリエイトリンクがNGなのか)は公開しておりません。 以前にあったケースご案内いたしますと、 検索エンジン対策のような形で、商品名やキーワード、 商品へのURLを大量に投稿していた記事がございました。 こちらは内容を確認した上で、規約に違反すると判断し、 記事を削除した事例がございます。 「一時的にスキやコメントができない」問題、解決編|としべえ@ぷち作家|note というような感じです。 サービス提供側に気兼ねせず自由にブログを運営したい方は、やっぱり全部自前でやったほうがいいってことですよね。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

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仲俣暁生さんというフリー編集者の方が、 ・出版業界は沈みゆく泥舟なのか « マガジン航[kɔː] という刺激的なタイトルで、日本における出版の現状について記事を書いています。 こちらの記事の内容を紹介するとともに、そこについたブックマーク・コメントも眺めながら、出版社と書籍の未来について考えてみることにしましょう。 インターネット経由の新刊購入は市場全体の1割程度、「文字もの」電子書籍の市場規模は「紙」の書籍の4パーセント程度 電子書籍の「コストパフォーマンスの悪さ」と「売る気のなさ」 書籍に未来はあるのか、あるいは、書籍なんて必要ないのか インターネット経由の新刊購入は市場全体の1割程度、「文字もの」電子書籍の市場規模は「紙」の書籍の4パーセント程度 ネットをよく使い、アマゾンで本を買うのは当たり前、電子書籍もそれなりに購入する、というみなさんからすれば、 インターネット経由の新刊購入は市場全体の1割程度で、 「文字もの」電子書籍の市場規模は「紙」の書籍の4パーセント程度、 というのは、 「えーっ、たったそんだけなのーー!!」 という意外な数字かもしれません。 とはいう、書籍という商品の性質と、出版業界のあり方を考えると、この程度の数字なのは当たり前のことかもしれません。 仲俣さんは、出版業界全体が縮小傾向にある中、漫画は電子書籍化が進んでいることも踏まえ、「文字もの」についても 「完全に曲がり角に来ている出版流通自体をなんとかしなければいけない」 という意味のことを述べています。 残念ながら、仲俣さんにも妙案はないようですが、まずは ネット経由の新刊購入を伸ばすために、ネット上での書籍紹介の場が必要、 ということで、ご自分の関わっている ・Socrates(ソクラテス) – 世界を生きる知恵 というサイトを紹介しています。 こうした試みが出版の活性化にどの程度有効かは未知数ですが、ネット上に流れる書籍情報が多様化することはまったく歓迎すべきことです。 日本の出版界という「泥舟」の輝かしい未来に期待が膨らみますよね。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 電子書籍の「コストパフォーマンスの悪さ」と「売る気のなさ」 ブックマーク・コメントでは id:satomi_hanten さんが、 コミックは紙と同発が増えたのに対し(遅くても1か月遅れが多い)文庫は同発はまずないし1か月遅れは早い方。※ラノベは除く 且つ、電子嫌いの大物が多く品ぞろえもコミックに比べかなり悪い。トリガーが引けてない と書いています。 また、id:PEH01404さんは、 「文字もの」電子書籍が未だに紙の4%なのは、コストパフォーマンスがわるいからだ。用紙代・印刷代・流通経費が不要なのに価格がたいして変わらない。コミックでは頻繁にあるセールも少ない。要は売る気がない。 と書いています。 id:ykhmfst2012さんは、 メジャー作家だと ハードカバー → 文庫 → 電書と来るから、電書で読めるようになるのは初出から3年後くらいでしょ。それで値段がハードカバー並とか表紙デザイン全カットとか基本的に客を舐めてる。売る気がない。

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「月商600万円のメディア運営者」であるタクスズキさんが、 ヒカキン氏「消えるクリエイターは週1頻度で、時間をかけて凝った動画を配信する。消えずに活躍する人は質が低くても、毎日続ける」--これはブログも同じ。「内容薄くなる」は気にせず、毎日続けた方がアクセス、売上伸びるよ という記事を書き、この記事のお知らせツイートが10,000件以上もリツイートされています。 タクさんのこの意見は「本当に正しい」と言えるのかどうか、少しばかり考えてみることにしましょう。 ちなみのこの記事の結論は、 成功者の意見だからといって、鵜呑みにしちゃダメだよ、 という平凡至極なものです。 「記事の品質は気にせず、毎日続けたほうがアクセス、売上は伸びる」は本当か? そもそもヒカキンさんは「毎日発信すべし」とは言ってないんだよね ブロガーとして成功したいあなたがまず考えるべきことは「自分なりのスタンスの確立」じゃないでしょうか 「自分なりのスタンスの確立」の実例としてオレノ・ユイゴンさんのこと 「記事の品質は気にせず、毎日続けたほうがアクセス、売上は伸びる」は本当か? 「月商600万円ブロガー」タクさんは、 「内容薄くなる」は気にせず、毎日続けた方がアクセス、売上伸びるよ と軽やかに言い放つのですが、ちょっと考えれば、これってかなりの「嘘」ですよね。 「内容が薄くなる」のを気にせず、たとえば、「毎日ほかの人の興味を引くはずがない個人的な日記」を続けたところで、多少はアクセスが増えても、売上なんて「伸びる」わけないじゃないですか。 もちろんタクさんは、他の「有用で有料」な記事も書いてらっしゃっていて、どんな内容を書けばいいかのノウハウを提供してくださってるわけですから、そちらでお勉強をして「内容は薄くても需要のある」記事を毎日書き続ければ、きっとアクセスも売上も伸びるのでしょうから、「真っ赤な嘘」呼ばわりはできませんけどね。 タクさんの指導通りにできる方は、アクセスも売上も伸びること間違いなしですから、安心してタクさんを信じて、毎日「内容の薄い」記事を量産してくださったらいいと思います。 というようなわけで、 「毎日続ければいいってもんじゃないでしょ!!」 という線で、この話題をもう少し検討してみましょう。 そもそもヒカキンさんは「毎日発信すべし」とは言ってないんだよね さて、タクさんの引用だと、 ヒカキン氏「消えるクリエイターは週1頻度で、時間をかけて凝った動画を配信する。消えずに活躍する人は質が低くても、毎日続ける」 となってるんですが、元のインタビュー記事 (2015/05/22 付け https://toyokeizai.net/articles/-/70187) を見ると、 「毎日アップするのは時間的にきつくて内容も薄くなるから」と言ってペースを落とした人ほど見かけなくなって、無理してでも毎日続ける人の方がずっと第一線でやっています。 (強調、筆者。以下同) となっています。 これって、 「質が低くても、毎日続ける」んじゃなくて、 「がんばって質を維持して毎日続ける」 って意味ですよね。 おまけにヒカキンさんのこのインタビューは2015年のもので、今年3月の新しいインタビュー( 2018.3.20付け https://www.froggy.money/8584/) では、 ――ユーチューバーってたくさんいますが、人気が出てから長く残っていく人と、すぐ消えちゃう人の違いってなんでしょう。 残るのは、研究熱心な人ですね。いまはどういう時代で何が流行っているか、ファンが見たいのは何か。そういうことを常に研究して、視聴者のニーズと動画が、ちゃんと噛み合っている人。別に、毎日動画をアップする必要はないんです。週に1本でも、ニーズを外さずにコツコツ投稿して、うまくいっている人もいます。 といっていて、「毎日更新する必要はない」と言い切っています。 こうやってみてくると、人気ユーチューバーのヒカキンさんの言葉を「誤読」して、ツイッターで上手にアクセス数を稼ぐタクさんは、確かに「月商600万円のメディア運営」をなさってるんでしょうけれども、その内容は一体どんなものなんだろうなー、とかいう余計な疑問まで湧いてくるというものです。 いや、でも、みなさん、こんなことを書いてるからっていって、別にタクスズキさんに恨みがあるわけでもなんでもないんですよ。 タクさんは、せっかく大勢の読者を持つ人気ブロガーさんなんだから、もっと高品質の記事を書いて、ビッグになってほしいなー、と思って応援として書いてるんですから。 あっ、でもこれじゃ応援にならないのか。 だって高品質の記事をしっかり書くんじゃなくて、 低品質の記事をどんどん書けばいい ってご意見なんですもんね。 こりゃまた失礼いたしましたーーっ wW ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

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オウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫氏をはじめとする13人の死刑囚に対する「処刑」が、2018年7月に二回に分けて執行されました。 この件について、作家の村上春樹氏が毎日新聞に次の記事を寄稿しています。 ・村上春樹氏:寄稿 胸の中の鈍いおもり 事件終わっていない オウム13人死刑執行 - 毎日新聞 村上氏は「アンダーグラウンド」というノンフィクションの作品で地下鉄サリン事件の被害者や遺族のインタビューをまとめており、オウム事件の裁判の傍聴も続けてきました。 本稿では、村上氏の寄稿記事を紹介するとともに、オウム真理教事件がわたしたち国民の一人ひとりに問いかける問題について、今一度考えてみたいと思います。 死刑という制度は必要なのか、生きて償いをするべきではないのか 「師を誤らない」ためにはどうすればいいのか - 林泰男氏の場合 死刑という制度は必要なのか、生きて償いをするべきではないのか 村上氏ははじめに、一般論として「死刑には反対の立場である」ことを述べ、その理由として 死刑が究極の償いであるという考え方は、世界的にコンセンサスが得られなくなっていることと、 数多くの冤罪事件を考えれば、死刑は「致死的な危険性を含んだ制度」である ことを挙げています。 一方で、オウム真理教事件に関しては、 「アンダーグラウンド」という本を書く過程で、丸一年かけて地下鉄サリン・ガスの被害者や、亡くなられた方の遺族をインタビューし、その人々の味わわれた悲しみや苦しみ、感じておられる怒りを実際に目の前にしてきた僕としては、「私は死刑制度には反対です」とは、少なくともこの件に関しては、簡単には公言できないでいる。 と書いています。 村上氏がこのように述べていることにはまったく共感するのですが、ぼくの個人的意見としては、オウム事件についても死刑を執行するべきではなかったと考えるのです。 もちろん村上氏が書くように、 「この犯人はとても赦(ゆる)すことができない。一刻も早く死刑を執行してほしい」という一部遺族の気持ち があることを考えれば、そうした遺族に対して、「いや、死刑という制度には問題があるから、死刑を執行するべきではなかったのだ」というようなことをわざわざ言うぺきだとは思いません。 現に今の日本に死刑という制度がある以上、その刑罰が現実に執行されたことについてはそれなりの合理性も当然あり、一部の遺族の気持ちがそれで多少なりとも安らぐのであれば、その事実まで否定することはできないからです。 しかしながら、死刑という刑罰の形ではなく、生きて「なぜあんな事件を起こしてしまったのか」という問いと向き合い、不完全ではあってもその答えを社会に伝えるという形で償いをすることのほうが、犯罪を犯してしまった人にとっても、そのどう時代を生きる者にとっても、ずっと意味があるはずだ、という考えはぼくの中で揺るぐことはないのです。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 「師を誤らない」ためにはどうすればいいのか - 林泰男氏の場合 村上氏は、オウム事件の裁判の傍聴に当たり、地下鉄でのサリン散布を実行し、13人中9人の死亡者*1を出したことから、「殺人マシーン」の異名で呼ばれることになった林泰男氏の裁判を特にフォローしたと述べています。 氏は、林泰男について「他の実行犯たちが、サリン・ガス溶液の入った二つのビニール袋を、尖(とが)らせた傘の先で突いたのに対し、自分から進んでビニール袋を三つに増やしてもらい、それを突いた」と書いていますが、ハフポストの記事 林泰男死刑囚への1審判決で、裁判長が出した異例のメッセージとは?(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース によると、「喜んで」三つの袋を受け取ったわけではなく、「みんながいやがる仕事を引き受ける」という「真面目さ」からそのような結果になったことがうかがい知れます。 一審において林泰男の審理を担当した木村烈裁判長は、量刑理由の要旨で、 被告は元来凶暴、凶悪な性格ではない。魚屋を営む友人が病み上がりの体で商売する姿を見かねて自分の仕事を犠牲にして手伝ったこともあり、善良な性格を見て取れる。松本被告や教団とのかかわりを捨象して林被告を一個の人間としてみるかぎり、資質や人間性それ自体を取り立てて非難することはできない。 およそ師を誤るほど不幸なことはなく、この意味において、林被告もまた、不幸かつ不運であったと言える。 (強調、筆者。以下同)

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としべえ2.0β

北インド・ハリドワル辺りに出没中。

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