このweblogのタイトルは「*魂の次元*」となっていますが、今までその説明をしたことがなかったので、今日はちょっとその話をしようと思います。
ぼくたちが住んでいるこの世界は、縦・横・高さの三次元に、過去から未来へ流れる時間の次元を合わせて四次元の世界ということになっています。
これは物理的な時空間の話ですね。
ぼくたち人間は、しかし、ただ物理的な存在ではありません。
物理的というよりは、生物的な存在ですし、それ以上に、心理的な存在であると言えます。
そこで、物理的な時空の四次元に加えて、心理的な次元というものを考えることで、別の視点が得られたら面白いんじゃないかなぁ、というところから、「魂の次元」ということを考えてみたのです。
* * * たとえば、あなたが、街なかの車通りの多い道端にいるとしましょう。
車の騒音がうるさいでしょうし、排気ガスが臭いかもしれません。また、歩道に少しばかりの植え込みがある以外は緑もなく、人間以外の生き物は見当たりません。
ここで、時空をジャンプして、南の国の小さな島の浜辺に行ってみましょう。
寄せては返す波の音以外は耳に入らず、日本の海のような磯のにおいもしません。夕暮れ近い砂浜では、たくさんのカニが巣穴を掘っており、掘り出してきた小さな砂団子をたくさん並べて、無数の幾何学模様を描いています。
この2つの情景を比べてみたとき、そこには「音・におい・視覚」といった人間が感じ取ることのできる、様々な指標が考えられます。
ここではこの指標を「次元」と呼ぶことにします。
「音」についてもう少し考えると、「大きさ」だけではなく、心地良い音と不快な音の違いもありますから、そうした質についても指標が考えられ、たとえば、「金属的なもの」、「機械的な繰り返し」、「波や風など自然の音」、「生き物の声」などなど、無数の次元を見出すことができます。
それぞれの指標をどうやって数値化するかという問題はありますが、ここでは科学的に意味のある厳密な議論をするのではなく、ぼくたちの住んでいる世界が、いかに多種多様な次元から成り立っているかを見ることを目的とさせていただき、そちらの話には深入りしません。
* * *
さて、「音・におい・視覚」といったものは、人間以外の生物も感じているという意味で、生物的な次元とも言えますが、同時に心理的な次元とも言えます。
人間は他の動物とは違い、巨大な脳を持ち、論理的に考えることができるところに大きな特徴があります。
同時に、他の動物同様に、快不快の感覚を持ち、怒りや恐怖、喜びや悲しみの感情を持ち、そうした「内側」の心理的な次元が、人間の思考に大きな影響をもたらします。
そして、この「内側」の心理的な次元が、「音・におい・視覚」といった「外側」の次元から大きく影響を受けるだろうことは、みなさんにも納得いただけるだろうと思います。
道を歩いていて、焼きたてのパンの香りでも漂ってくれば、「おいしそうだな」と感じていい気分にもなるでしょうし、逆に不快なにおいに対しては、どうしたって嫌な気分になりますよね。
* * *
さて、このような「心理的な次元」というものの存在は、分かりやすいものだと思うのですが、今までの意識できる「心理」の話から、もう一歩話を踏み出して、無意識の領域のことを考えてみます。
これはカルロス・カスタネダというアメリカの作家が書いている話なのですが、カスタネダはメキシコの呪術師ドン・ファンに弟子入りします。
ドン・ファンが言うには、土地には土地の持つ力があります。それは良い力ばかりではなく、悪い力の場合もあります。
呪術師には、どの場所が良い力を持ち、どの場所が悪い力をもつかが分かるのですが、普通の人間には分かりません。
ところが普通の人間でも、その行動をはたから見ていると、「良い力の場所」と「悪い力の場所」を見分けているのがはっきり分かる、というのですね。
普通の人間が歩いていて、「悪い力の場所」に差し掛かったとします。すると急にスピードを上げて、そこを通りすぎようとします。もしその人にどうしてスピードを上げたかを聞いたなら、「元気が出てきたからだ」というような答えが返ってくるのだと言います。
逆に「良い力の場所」に差し掛かると、スピードを落としてゆっくり歩き始めます。どうしてなのか聞くと、「ちょっと疲れたんだ」というような返事が返ってくるというわけです。
* * *
この話は、ぼくたちが「意識的」には気がついてない何かを知っている、というある意味「当たり前」の話を分かりやすく説明してくれているエピソードではないでしょうか。
みなさんは、
「理由は分からないけれど、こっちが絶対いい」とか
「うまく説明はできないけれども、これは今やっちゃダメだ」
というような感覚を持ったことがありませんか?
アインシュタインも言っていますが、ぼくたちは、「無意識」の領域で、大部分の「思考」を行なっていて、「意識」的な部分というのは、実は本当に氷山の一角なんですよね。
「言葉で説明できないなんて無意味だ」と思われるかもしれませんし、社会的にものごとを進めるためには、確かに言葉による説明が必要なのですが、現実の話として、人間は「言葉以前の思考」によって生きているのかもしれない、ということを考えていただきたいのです。
* * *
こうした「無意識」的な感覚・知識というものも、外側の「知覚の次元」によって、ある程度は説明できるものだとは思うのですが、頭の中の無意識的な領域に構築された知識のネットワーク自体を、要素に分解して指標化することは実質的に不可能なように思われます。
この「次元」として指標化して取り出すことのできない無意識が持つ「次元」を、「魂の次元」と呼びたいと思うのです。
この「魂の時空間」は、「空想・幻想・仮想」の時空間ですから、不可能なことはありません。
にもかかわらず、それはあなたの中に実在する時空間ですから、ただの夢まぼろしとは違うのです。
あなたの思う通りのことがそこでは起こり、そこではあなたは完全に自由なのです。
ただし、それは、あなたが「魂の次元」の性質をよく知り、その力に親しみ、その法則にかなった生き方をするときに限ります。
この世界の法則をじっくりと学び、魂の次元を深め、楽しい日々を生きたいものではありませんか。
てなわけで、最後はぶっ飛んで、スピリチュアルというか、ちょっとオカルトめいた話になりました。
それでは、みなさん、ナマステジーっ♬
[2019.05.16 更新]
みなさん、こんにちわ。
GIGAZINE のこちらの記事、
・「瞑想」で生じるデメリット「魔境」について科学的な調査が始まる - GIGAZINE
タイトルはやや大げさですが、瞑想のデメリットの一つとしても考えられる魔境についての研究を紹介しています。
この記事では瞑想と魔境について、ぼくの経験もまじえて書いてみます。
瞑想であなたも魔境に入れるのか 深い瞑想に「魔境」はつきもの そして、魔境のその先 瞑想であなたも魔境に入れるのか 「魔境」というのは禅の用語で、いわゆる「幻覚」や「自我肥大的妄想」のたぐいを表すことばなんですが、アメリカでは日本から入った禅が、マインドフルネス・ブームの前からかなり普及して実践されているもんで、そのまま「makyo」という言葉が使われてるというのが、面白いですね。
(wikipedia にもちゃんと乗ってます。・Makyo - Wikipedia)
GIGAZINE で紹介されている研究は、「魔境」とは言っても、瞑想にともなう様々な「不快な副作用」についての心理学的調査で、60人の西洋の瞑想実践者に聞き取り調査をして、「魔境」の特徴を調べたものです。
60人の中には初心者も含まれているものの、ほとんどの人が一万時間以上の瞑想をしているベテランとのこと。毎日二時間やっていたとしても、13年以上以上の経験があることになりますから、初心者で「魔境」を経験する人は少ないのかもしれません。
そういえば、映画作家の森達也氏が、自分の体験として、しばらく座禅会に通っているうちに、「視界がぐにゃりと歪んだ」ということを書いており、そのことをお坊さんに相談すると、「きみは座禅が向いてないようだからやめたほうがいい」と言われたそうです。
(この話は、オウムに関するドキュメンタリー映画「A」の続編「A2」の撮影日誌に出ていた話のはずです。記憶がおぼろなので、もし違ってたらごめんなさい)
このように、瞑想の初心者でも「敏感」な人は、「魔境」に落ちいる可能性はありますので、ご注意ください。
深い瞑想に「魔境」はつきもの さて、件の研究では、60人の瞑想者から、59種類の「魔境」が確認されたとのことで、それを
「認知的」「知覚的」「感情的」「身体的」「意識的(モティベーションに関わるもの)」「自覚的」「社会的」
の七種に分類したそうです。
報告された「魔境=不快な感覚」には、
「不安」「恐怖」「意図しない痙攣」「不眠」「感情が自分のものとして感じられない」「光と音に対する過敏症」「時空のゆがみ」「吐き気」「幻覚」「いらつき」「過去のトラウマの再体験」
*1
などが含まれ、比較的、症状の軽度な「一時的」なものから、効果が継続する「持続的」な重度なものまであったとのことです。
一日10分くらいまでの軽い瞑想では、こうした「魔境」経験はあまり起こらないでしょうが、毎日一時間もする人ならば、多くの人がなんらかのこうした経験をお持ちなのではないでしょうか。
ぼくも十日間合宿の瞑想コースでは、「これが永遠というものかー」とか思ったことがあります。
また、もともと緊張しやすいタイプだったのですが、瞑想をすることで体に対する感覚が敏感になったことが合わさり、このところ始終「腰の緊張」を意識せざるを得ないはめになり、結構精神的にきつい状態になっています。これを受け止めてきちんと瞑想を自分のものにしようと目下健闘中です。
(現在は落ち着いています。2019.5.16記)
瞑想には、心の中のもつれを解いてくれる効果がありますが、心の底に沈殿していた「問題」が浮上してくることにより、このような一時的な「悪化」も起こります。
このとき周りからの支えがないと、一人で乗り切るのはきつい場合もありますので、一人で深い瞑想を試みる場合は、その辺りのことをしっかり覚悟しておくことが必要です。
そして、魔境のその先 GIGAZINEの記事で紹介された研究は、聞き取り調査による体験者の経験にもとづいて「魔境」の経験を調べたものですが、LSD・マリファナ・シロシビンなどの幻覚剤を使った脳神経科学的な研究も欧米では盛んです。
LSDのような強い幻覚剤ではバッドトリップと呼ばれる「魔境」体験がつきもの。ぼくも法律で規制がかかる前の2000年頃にはマジックマッシュルームという幻覚作用を持つきのこを摂って恐ろしい「妖怪」世界を経験しました。
このような幻覚作用を持つ向精神性物質による変性意識と、瞑想による変性意識との比較研究も今後ますます盛んになっていくと思われます。
仏教的な瞑想では、こうした「魔境」をただ心が創りだした「幻」であるとして、それを何か重要なことであると見ることをせず、また異常なものとして恐れて追い払うこともしない、「いつでも平常心」であることを理想とします。
2,500年前にお釈迦さまが考案した瞑想法が形を変え、マインドフルネスと名前を変えてビジネス界でももてはやされる今日このごろですが、科学的な技術の進歩によって、
「ようやく西洋の先端が、東洋の叡智に追いついてきた」 といってもいいのではないでしょうか。
というところで、今日は、ゴエンカさん方式ヴィパッサナー瞑想を練習中のわたくしが、瞑想と魔境について大風呂敷を広げさせていただきました。
どうやら、おあとがよろしいようで。
それでは、みなさん、ナマステジーっ♬
☆こちらの記事もよろしければ、どうぞ。(別サイトの記事です)
・ネットで瞑想の危険性を調べているあなたへ - 24 時間の瞑想術
・魂の次元: 不思議なきのこを科学する - そして瞑想と悟りへ
*1:この部分GIGAZINEの訳が原文と少し違うので訳し直しています。原文: feelings of anxiety and fear, involuntary twitching, insomnia, a sense of complete detachment from one’s emotions, hypersensitivity to light or sound, distortion in time and space, nausea, hallucinations, irritability, and the re-experiencing of past traumas
はてな村のみなさん、おはようさんです。
さて、あなたはアルコール、好きな方ですかー?
この記事は、お酒が大好きで、つい飲み過ぎて二日酔いになっちゃうあなたに送る、二日酔い対策読本です(って大げさ)。
残念ながら即効性のある方法はありません みそ汁におろししょうがを入れて飲む ゆっくりぬるい湯に浸かる とにかく寝る そもそも二日酔いにならないためには 残念ながら即効性のある方法はありません アルコールを飲むと、体内で分解されてアセトアルデヒドになり、これがお酒の酩酊成分なのですが、たくさん飲みすぎると、二日酔いになって苦しむ原因になっちゃいますね。
あいにく、このアセトアルデヒドの効果を消すような即効性のある方法は、今のところ知られていません。
(いや、そんな方法があったら、みんな平気で飲み過ぎるようになって、却って危険かも!!)
けれども、ひどい二日酔いに対する対処法はありますので、ぼくの体験に基づいた方法を二、三書いてみましょう。
みそ汁におろししょうがを入れて飲む ぼくは、味噌をお湯に溶いて、しょうがをおろしたのを入れて飲むんですけど、インスタントのみそ汁にチューブのしょうがでもいいでしょう。
味噌もしょうがも二日酔いで荒れた胃に優しく、またしょうがは吐き気にも効果がありますので、試してみてくださいね。
それから、しじみのみそ汁がいいという説も有力ですので、お好みによりどうぞ。
そして、水分をとるのがまずは肝心ですので、味噌もしょうがもめんどうだというあなたの場合、とにかく十分な水を飲むのも当然ありです。
ゆっくりぬるい湯に浸かる この方法は時間がないと使えませんが、効果はしっかり実感できます。
はじめ、ぬるい湯に浸かり、お湯の温度をだんだん上げていくと最高です。
追い焚きができない場合、少なめにぬるい湯を張り、熱いお湯を足していったら十分いけると思います。
この方法は、かの文豪・井伏鱒二氏も使っていたもので、ほんとに効きます。
時間があるときに是非お試しください!!
とにかく寝る 起き上がるのもつらいほど頭が痛いときは、水だけ飲んで、とにかく寝ましょう。
えっ、会社に行かなきゃらない?
そんなときは、深呼吸をして瞑想です。
そして、とにかく家を出てしまえばなんとかなります。
そんなあなたの場合は、二日酔いにならない対策を考えたほうがいいですね。
そもそも二日酔いにならないためには ひと月に何度も二日酔いになってしまうほど飲んでしまうあなたは、アルコール依存症の注意信号が出ているといっていいでしょう。
本格的な依存症ではないにしても、少しお酒を控える方法を考えたほうがよい時期です。
ウコンドリンクを事前に飲むのもよいですが、あなたにおすすめの方法は、ずばりこれです。
・お酒を飲みながら、途中で水やノン・アルコール・ドリンクを飲む
アルコールを飲むと、のどが渇きますよね。
それでまた次の一杯がほしくなるんですが、それにもアルコールが入ってるんですから、これはどう考えても悪循環。
次の一杯がほしくなったときに、
「あっ、おれはアルコールがほしいんじゃなくて水分がほしいんだ」
と気づけるようになったら、完璧です。
ちなみに、ノン・アルコール・ドリンクとして、ぼくのおすすめは生グレープフルーツの炭酸割りです。
最近の居酒屋では、生グレープフルーツサワーが普通においてありますよね。
あれを焼酎抜きで出してもらうんです。
炭酸は胃を刺激することから食欲増進の効果もありますし、グレープフルーツもさっぱりしてますから、料理との相性も抜群です。
ぼくは一時期アルコールを控えていたので、お酒は飲まずに生グレープフルーツの炭酸割りだけで、友だちと居酒屋で楽しい時間を過ごしたこともあります。
というわけで、以上が二日酔いと仲良く付きあう「おじさんの知恵」でした。
なお、この記事は、モニカさんの記事、
・二日酔いで頭痛が治らなくてつらい!試してみたい5つの対処法とは? - モニカの健康情報局
にヒントを得て書きました。モニカさん、ありがとうございまーす。
てなことで、それでは、みなさん、ナマステジーっ♬