北インドの聖地ハリドワルより、みなさん、こんにちわ。 今ぼくはヒンズー教のお寺のゲストハウスに泊まっていて、お昼はたいていそこの食堂でカレーのセットをいただいています。 インドではセットの定食が銀色のスチールの大皿で出てきますが、この大皿をターリーといい、定食自体もターリーと呼びます。 ハリドワルは物価が安いので、道端の屋台ならターリーが30ルピー(約45円)から食べられます。 なお、お寺の宿は奥さんと二人で一泊200ルピー(約300円)の格安値で泊まらせてもらっており、食事も無料でいただいているので、ありがたいことこの上ありません。こんなに好条件なのは、奥さんがお寺の手伝いを熱心にやっているからなのですが。 で、こちらの写真が今日のお昼です。 手前右から時計回りに、チャパティ、ごはん、サグ・パニール(ほうれん草とインド風カッテージチーズのカレー)、ダル(ムング豆のカレー)、豆のカレーとなります。 サグ・パニールは、日本だとほとんど辛くないことが多いですが、今日のはピリ辛でした(しばらく前は相当辛いのが出ていたのですが、今は辛さ控えめになってます)。ほうれん草のとろとろ感が独特のカレーですよね。 ダルもほとんど辛くなく、ムング豆のとろみがいい感じです。 最後の豆カレーは豆の種類が分かりませんが、大豆よりは柔らかめでクセがなく、やや辛めでアクセントが効いていました。 というような具合で、インドの食事は日本の感覚からいうと、すべての料理がカレー、と言いたくなるくらいです。 店で食べるターリーのセットにはこの他にアチャールというインド風の漬け物やプレーンヨーグルトがついたりします。 アチャールは漬け物ですが油が使ってあり、もちろん唐辛子をメインにスパイスも漬け込んでありますし、ニンブーという小さく丸いインドのレモンが使われることも多く、このニンブーが苦味と共に独特の風味をつけ加えてくれていて、「慣れるとおいしいインドのアチャール」てな感じです。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ちなみにムング豆のダルと並んでインドの食事にかかせないのがサブジです。 サブジはじゃがいものカレーだと思っておけば、だいたい間違いありません。 庶民的なターリーだと、ダルとサブジとアチャールで三点セットになります。 ただしこのサブジという言葉、実際は野菜の意味なんですね。インドでは英語も多用しますから、サブジの意味でベジタブルともいい、略してベジという言い方も普通です。 そこでベジバーガーというと、じゃがいもを茹でて潰して油で焼いたパテをバンズに挟んだものになります。 インドではベジタリアン料理が普通なので、ひき肉のハンバーガーは洋風の特別の店以外にはなく、バーガーと言えば、じゃがいものベジバーガーなのです。 ちなみに日本でインド料理といえば半発酵パンのナンがつきものですが、インドではやや高級な店に行かないとあまりナンを見ることはありません。 ここハリドワルでは、道端の露店式の食堂でもドラム缶で作ったタンドリーを使って何を出す店もあるのですが数は多くなく、主流は発酵させない平焼きパンのチャパティとごはんになります。 そして軽食としてはサモサを始めとする揚げ物が多種多様にあるのですが、それはまた別の機会に書くことにしましょう。 てなわけでみなさん、ナマステジーっ♬ [写真は、お寺の振る舞いがもうじき始まるところで、食事が配られるの待っているヒンズー教の行者たち] ※初出: https://note.com/tosibuu/n/nfe3ca79a45f8

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ニッポンの毎日、息苦しくありませんか? 日本の将来に不安を感じているのでしたら、とにかく一度海外の空気を吸ってみることをおすすめします。 この記事では、渡航先としてインドのメリット、デメリットを考えてみます。 どうしてインドなの? インドの最大の魅力は「異世界感」にあり! とはいえインドに向かない人もいます。 英語できないんだけど大丈夫? 最後に、ぼくのインド初体験の話 どうしてインドなの? 渡航先としてインドを選ぶ大きなメリットは、180日滞在可能な長期ビザが簡単に取れることと、滞在費が安いことです。 ※180日滞在できるeビザはオンラインで取得できますので、こちらのページなどをご参照ください。 ・詳細解説保存版【 2019年8月31日最新】最大5年間有効。インド e ビザ を オンライン申請 しよう!!| インド いかへん?| バックパッカー 旅 企画 – インドいかへん?|バックパッカー旅企画|みんなでいろんな国へ旅に出よう!! 宿の値段は街によっても違いますが、一泊千円くらいで泊まれるところも割とあります。 http://booking.com などを見て辺りをつけるといいでしょう。 食費は現地の人と一緒の屋台や食堂なら、一食百円以下で済ませることもできます。 本当に最低限の生活費を考えると、ひと月五万円も見れば大丈夫なことになります。 あとは観光や贅沢品に、あなたがどれくらいお金をかけるか次第です。 航空券が往復7-8万円として、半年の海外体験が、40-50万円でできることになります。 人生の煮詰まりを打破するための投資として、決して悪くない選択肢のはずです。 ※航空券を探すには、スカイスキャナーが便利です。 https://www.skyscanner.com インドの最大の魅力は「異世界感」にあり! 初めて海外へ行く人にとっては、タイを始めとする東南アジアの国々も十分にエキゾチックではあります。 けれどもインドは異世界感が更に強烈です。 道端で寝ている人も多く、貧富の差も歴然としていますし、街なかに牛糞がぼたぼた落ちていたり、聖なる牛だけでなく、山羊、ロバ、馬も見かけます 中世と現代が混沌として入り交ざっているのです。 東南アジアの人々は集団志向な点では日本ともかなり共通する部分があるのですが、インドは個人志向が強く、慣れないうちは押しの強さに違和感を抱くかもしれません。 そしてインドはとても宗教的な土地柄です。どんな街でもヒンズー教のお寺、イスラム教のモスクなどがよく目に入ってきますし、その文化は一見日本とは大きく違って見えるものの、インドで生まれた仏教が共通項としてあることから、輪廻などの考え方などについては、日本人から見てもあまり違和感はない部分もあります。 中近東ほど遠くはないけれども、イラン・ペルシア系の文化も渾然一体となっている北インドの文化、そしてそのさらに北にはヒマラヤの文化があり、また南にはドラヴィダの文化がありと、多様性に溢れる異世界感がインド最大の魅力なのです。 とはいえインドに向かない人もいます。 とはいえ、インドは初めて海外に行く人にとっては、やや難易度が高い国かもしれません。 日本の便利で清潔な暮らしに慣れたあなたは、インドの不衛生な街や、買い物の値段交渉で音を上げてしまうかもしれません。 ですから、あなたが日本の生活水準に普通に満足しているのでしたら、むしろ欧米に行ってみたらいいでしょうし、もう少し違う世界が見たいという場合でも、タイやマレーシアなど、日本から行きやすく、文化的にも比較的近い国から行って見るほうが安全かもしれません。 けれども、もう日本の暮らしに飽き飽きしていて、 「一発がつんとショックがほしいんだ」 というくらいの意気込みがあるあなたならば、インド行きはあなたの人生を変えてくれることになるかもしれません。 英語できないんだけど大丈夫? あなたがまったく英語ができない場合は、多少の準備は必要かもしれません。 けれども、中には「全然といっていいほど英語ができない」のに平気で旅行している人もいますし、とにかく気にしすぎないことです。 言葉に頼らなくても、ジェスチャーが得意なら、それだけでもかなりなんとかなります。 言葉の不自由さも楽しんでしまうくらいの気持ちで、新しい経験を味わってほしいと思います。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

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日本のみなさん、お元気ですかー? 今ぼくは西インドはラジャスタン州のプシュカルという小さな街にいます。 今日は「インドって、どんな国なの?」という疑問に、思いつくまま答えていこうと思います。 インドと言えばカレーとナン、ではありますが。 宿の値段 インドの人は、何を着てどんな家に住んでるの? インドの住居と「裸足の文化」 インドと言えばカレーとナン、ではありますが。 インドと言えばカレー、インド・カレーと言えばナン。 日本の方ならばそう思うのは当然でしょう。 実際インドに行ってレストランで料理を頼めば、そのすべてがカレーであるといっても大げさでないくらいです。 で、そのカレーと一緒に食べる平たい半発酵パンがナンなのですが、これはインドではそれほどメジャーな食べ物ではありません。 もちろん、ちょっとしたレストランに行けばナンは食べられるのですが、地方による違いも大きいし、同じ平焼きのパンでもチャパティやロティと呼ばれる無発酵のパンのほうが普通に食べられています。 そして同じ小麦粉でも、平たい揚げパンのプーリーやチョレも人気です。 インドの揚げ物と言えばスナックのサモサが有名ですが、ほかにもカチョリやパコラなどいろいろな種類の揚げ物が楽しめます。 ただしかなり辛いことも多いので、辛いものが苦手な人は要注意です。 また細長いインディカ米のご飯もよく食べられますし、南インドに行くと米粉を使ったドーサ、イドリ、ウパマ、ウタパムなどいろいろな料理があります。 揚げ物も粉物も、カレー的なソース、あるいは汁と一緒に食べることが多いのか、インド的と言えますね。 宿の値段 ぼくが今泊まってる一人部屋は、一泊250ルピー、400円ほどです。トイレ・水シャワー付きでこの値段は、インドの中でもたぶん最安値の部類です。 日本の快適な宿と比べてしまうと、人によっては「うーむ」と考えてしまうかもしれませんが、慣れてしまえば不足はあまり感じません。 ただし、ベッドは体育館のマットのようなものが敷いてあって、それがちょっと湿気た感じなのでそのままだとやや体が冷えるため、毛布を借りてマットの上に敷いてしのいでいます。 街によっては一泊千円〜千五百円くらいかかる場合も多く、宿代をどう節約するかで生活費が大きく変わってきますね。 月単位で借りてしまえば、もっと節約できるはずですが、完全に定住しているわけではないので、今のところそんな感じで宿住まいを続けてます。 インドの人は、何を着てどんな家に住んでるの? インドという国は、日本からは想像の難しい階層社会です。 もちろん日本にだって階層はあるわけですが、インドではそれが本当に極端だし、あからさまです。 そんなインド社会について、インドの人はこんな服を着て、こんな家に住んでます、というように簡単に紹介はできないのですが、そこは無理を承知の上で、ぼくが知っているところを断片的に書いてみます。 プシュカルという街は小さいながらも有名なヒンズーの聖地なので、たくさんインドの方が巡礼に来ます。 周りのラジャスタン州から来る人たちは、素朴な昔ながらの暮らしをしている人が多いのでしょう、女も男も伝統的な民族衣装を着ています。 女性は色鮮やかなサリー、男性は白いだぶっとした上下です。 一方、同じインドの人でもデリーなど大きな街から来る人たちは洋風のモダンな服装で、その意味では日本や欧米と変わることはありません。 全体的な印象としては、ある程度大きな街でも女性はサリーやパンジャビ・ドレスなどの民族的な服装が多く、男性は洋風の人が多いですね。 日本でも和服は女性のものという印象がありますが、インドでは普段着として使われている点が大きく違うところです。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ☆ここでちょっと一休み、<スポンサード・リンク>です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ インドの住居と「裸足の文化」 さて、インドの人はどんな家に住んでいるのでしょうか? といっても、自分の家に呼んでくれるような親しい友だちがいるわけではなく、宿以外の普通の家に招かれたことは数えるくらいしかありません。 そんなぼくにもはっきり言えるのは、「インドは裸足の文化だ」ということです。 日本は家に上がるとき「靴をぬぐ」文化ですよね。 そして欧米は「土足」の文化。 それに対してインドの基本は裸足の文化です。 もちろんインドの人だって靴くらい履きます。たいていの人はサンダル履きですが。 そして靴やサンダルは「不浄のもの」という考えが強固にあります。 ですからお寺などに入るときは靴は脱がないといけません。 ここは日本と一緒です。

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敬愛するはてな村の友マミーさんのブックマーク経由で、九尾【coconoo】さんの記事に出会いました。 ・包丁研ぎとカブトムシ。 - coconoo doll この記事についたマミーさんのコメントが、 トウモロコシ3本で100円!すっごい安い!お腹いっぱい食べたい? というものだったので、 「包丁研ぎに、カプトムシ、おまけにトウモロコシとは何者?」 と思ったわたしなのですが...... 。 というわけで(?)、今日はトウモロコシの話です。 coconooさんは、球体関節人形というものを作ってらしゃる方で、ブログのヘッダ画像を見ていただければ、その妖しい魅力は一目瞭然と思います。 そして、そうした工芸作家としてのお顔とともに、里山ぐらしのガーデニングの話なども書いてらっしゃって、自給自足が憧れのぼくからすると、 「あっ、いいなー」 というのが、最初の感想です。 というところで、今日の話題のトウモロコシの話に入るのですが、 「3本100円」 は、いくらなんでも安すぎますよねっ!! でも、そういうちょっとした「意表」をつく話こそ、この世界の秘密を表してる気がするんですよ。 というのは、一口に「安すぎる」といっても、それは、あくまでも「都会」を基準にした話であって、coconooさんのお住まいがどちらかは分かりませんが、すこしばかり田舎に足を伸ばせば、結構お買い得なものって、いっぱいあるからなんです。 ぼくは一時期、東広島に住んでいたことがあるのですが、たとえば農協の直売のお店で、生産者の方の名前入りのいろんな野菜が、申し訳なく思うくらいのお安い値段で売っていることには、正直に言って感動を覚えたものです。 と、それにしても、トウモロコシが3本100円は安いですし、おまけにぼくはお金の感覚に弱い人間なものなので、一瞬、 「えっ、それってインドより安くない?」 と思ってしまいました。 でも、さすがにそれは勘違い。ひと桁くらいは値段が違いました。 今ぼくはインドの西、ラジャスタン州のプシュカルという小さな街にいるのですが、やや痩せ気味の焼きトウモロコシが、屋台で1本10ルピーで売ってます。 日本円にすると17円かそこらですから、3本買っても50円かそこらです。 しかもこれは、焼いてあるトウモロコシの話ですし、お好みによってレモン汁を塗ってもらったりもできて、これがまたおいしい。 生のトウモロコシがいくらで売ってるかは知らないもんで、ややいい加減な話ですんませーん。 トウモロコシについては、自分で育てた「しょぼいトウモロコシ」や、本場アメリカ大陸で食べた「おいしいソース付きの焼きトウモロコシ」とか、いくつかネタがあるのですが、今日はとりあえず、このくらいにしておきます。 てなわけで、みなさん、ナマステジーっ♬

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のっけから妙な話で恐縮ですが、汚かったり、不衛生だったりするのが苦手なあなたにはインドはおすすめできません。 そんなあなたの場合は、はじめはタイくらいが無難でしょう。何より日本から近いですし、異国情緒は十二分にありますし、カレーも食べられるし、瞑想もできます。 けれども今日はタイの話じゃなくて、インドのカレーと瞑想の話です。 人生に疲れたからと言って、気軽にインドまで旅をするわけにもいかないかもしれませんが、心だけでも旅に出れば、少しは気も晴れるというものです。 タイトルに関わらず、特に入門記事にはなってませんのであしからずーーっ。 カレーの話 瞑想の話 カレーの話 ・http://dimofsoul.mitona.org/indo-no-sora-ni-sita という記事で、インドに「カレー」や「カレー粉」はあるのか、という話を書いたら、はてなブックマークの「あわせて読みたい」の欄の ・北インドカレーと南インドカレーが全く違う理由を調べてみたらインドに行きたくなった - ソレドコ という記事が目についたんですよ。 綺麗な写真もいっぱい使ってあり、スパイスに関する情報などもこまごまと書いてありますので、インドカレーに興味のある方はどうぞご一読を。 で、その記事では、 北インドカレーは「濃厚」で「ガラムマサラ」を使う 南インドカレーは「シャバシャバ」で「辛味」が効いている と表現しています。 そして、北インドと南インドのカレーの違いとして、インド人シェフの 「北インドは寒いからこってりしたカレーが、南インドは暑いからさっぱりしたカレーが食べたかったからなんじゃないか」 という言葉が紹介されています。 まあ、そうかもしれません。 でも、北インドの料理でも、豆のカレー(ダル)はかなり汁っぽいことも多いですし、豆のカレーでも、街によって辛かったり、そうでもなかったり、ほんとにいろいろなんですよね。 そして、北のヒンディー語圏と、南のドラヴィダ語圏では、同じヒンズー教文化とはいっても、文化的にもかなりの違いがあり、食文化もまったくといっていいほどの違いがあるんです。 しばらく前にネットを見ていたら、 「インドというのは、ヨーロッパ全体が一つの国になったくらい、州ごとの文化が違うのだ」 という表現を見かけて、なるほどなー、と思いました。 南インドのタミルナドゥ州に行ったときのことですが、現地のおじさんが話しかけてきて、 「お前はどこから来たんだ、日本か、オレはタミルだーっ、がははははっ」 とという感じなんですね。 アイデンティティがインド人じゃなくて、タミル人なんです。 というわけで、食べ物の違いは風土の違いからくるのも当然ですが、風土の違いから生む文化の違いがベースにあるんだよねー、という話でした。 日々の暮らしに疲れたら、辛いカレーでも食べて体に喝を入れるのも、いいかもしれませんよ!? えっ、辛いものは苦手? 間違って辛いものを食べちゃったときは、ヨーグルトが効くのでお試しを!! 瞑想の話 雷理さんの記事、 ・「周りの人たち瞑想」のススメ - 無知の知ノート が面白いなーと思いました。 気分が凹んだときには、周りの人たちの人生を思ってみたらいいよ って話です。 周りのいろいろな人の人生のことを、ぼんやりとでいいからいろいろ想像してみると、 みんなも頑張ってはるし 私も頑張ろっ♪ ってなる って気持ちになるんですって。 ぼくがやってるゴエンカさん方式のヴィパッサナー瞑想でも、慈悲(メッター)の瞑想というのがあって、これは、まず自分の幸せを祈り、次に周りの人の幸せを祈り、最後に生きているものすべての幸せを祈ります。 具体的に周りの人の人生を思うわけではないのですが、とても近いニュアンスを感じます。 瞑想の基本は、呼吸を見ること、体の感覚を見ることなどで、雑念を消していくことにあるのですが、雑念が起こること自体は自然なことなので、無理に消す必要はありません。 雑念に気づいたら、呼吸に戻る、体の感覚に戻る、ということを坦々とやっていけばいいだけなんですね。 ぼくのやってる瞑想は自己流で、相当いい加減ですから、最初の頃は、気にせず雑念に身をまかせていました。そうすると、自然と周りの人のことが頭の中に浮かんできて、その人との関係性が、それまでは気づかなかった角度から見れたりして、新たな発見があったりするんですよね。 こういうのも、副次的なものではありますけれども、瞑想の一つの効果ということになりましょう。 というわけで、わざわざインドまで来なくても、瞑想は自宅でもできますので、寝る前に寝床の中で五分間だけでも、気が向いたらやってみてください。 瞑想についてはこちらの記事 ・マインドフルネスとヴィパッサナー瞑想について・蝶入門編 - 24 時間の瞑想術 でも書いてますので、よろしく。 てなわけで、ちっとも「入門」になってないいい加減な記事に、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。 それでは、みなさん、ナマステジーっ♬

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昨日の大変あやしい記事 ・http://dimofsoul.mitona.org/yatyoukinenbi に雷理id:hentekomuraさんからコメントをいただきました。 インドの空の下 何をされてる人なのでしょう 気になりますww というところで、今日はインドという混沌の大地にて、一体なにをしているのかについて、赤裸々な記事を書いてしまいましょう。 何もしないのが理想 このようなラチもない文章をネットで綴って小遣いが稼げるのか ここでいきなり、インドにカレーはないのか、という話をしてみます 何もしないのが理想 ・52.5歳からのグッバイワーク - *魂の次元* という記事にも書きましたが、ぼくは働くのが嫌いです。 ですから何もしないのが理想なんです。 できるものなら、お釈迦さまのように何もかも捨て去り、乞食坊主になって瞑想三昧の暮らしをしてみたい...... と、ほんとにそのように思っているかというと、いや、無理です、ぼくにはそこまでの覚悟はありません。 今は仕事もせず、奥さんと二人、インド辺りをふらふらと漂っていますが、食べるためには少しは稼ぐ必要があります。 それで、「お小遣い程度でいいから、ネットでなんとか」というような甘い考えで文章を綴っている...... 。それが今ぼくがやっていることでしょうか。 このようなラチもない文章をネットで綴って小遣いが稼げるのか たとえば、相田ケイさんの記事 ・http://www.kk3marketer.com/entry/SEO_1 などを参考にして、多くの人に読まれる記事をきちんとポイントを抑えて書いていって、やがてそれが収入につながる、というのが、weblog 上で稼ぐための真っ当な方法の一つと言えるでしょう。 ところが、このとし兵衛という人間は、「真っ当」なやり方が嫌いなんですから、話になりません。 メジャーなものに、なんの恨みがあるのか知りませんが、徹底的なマイナー好み、自分が関心を持つ「奇妙にマイナーなもの」にも需要があるはずだと信じて、おかしな記事を自分なりのスタンスで書いてみますが、なかなか多くの人には興味を持ってもらえません。 当たり前です。わざわざマイナーな話題を選んで書いているんですから。 けれども、大当たりを狙うのではなく、マイナー路線ながらも一定の読者に読んでもらえるような、そういう記事を書き続けていくということが、 できるのではないか、 いや、できるはずだ、 いやいや、できたらいいなぁーー、 みたいなことを考えながら、今日も文章の綴方の練習を続けている次第です。 ここでいきなり、インドにカレーはないのか、という話をしてみます ところでみなさん、カレーは好きですか? カレーといえば、インドが発祥の地、ということになっていますが、日本で普通に知られている小麦粉を使ってとろみを出すタイプのやつは、あれはイギリスの人がアレンジしたものなんでしょうかね。 インドのカレーでも、さらさらっと汁っぽいものもあれば、どろどろっとしたタイプのものもありますが、小麦粉は使わないんですね。 で、そのイギリス風のカレーを日本の海軍が軍隊食として採用したのが、日本にカレーが普及するきっかけだったようです。 それで、インドにはカレーもなければ、カレー粉もない、という説について、ちょっと書いてみますが、結論から言いますと、カレーはもともと南インドの汁料理を指す言葉であり、それが転じてインド全般のスパイスの効いた料理を指すものとなった、ということになります。 北インドの主要な言語であるヒンディー語には、カレーを意味する言葉はもともとはありません。(今は英語からの借用語として普通に使われますけれども) それで、インドにはカレーはないのだ、と言われたりするのですが、それは北インドの話。 インドを植民地としていたイギリスは、南インドのタミルナドゥ州とも深い関わりがあり、同じくイギリスの植民地だったマレーシアでは、イギリス人とともにやってきたインド系の住民が今も多いのですが、この人たちはタミルナドゥから来た人たちなんですね。 そのタミルナドゥの言葉タミル語には、そのものずばりカリーという言葉があり、これが汁料理を表す言葉なんです。 そして、カレー粉についてですが、確かにインドでは普通「カレー粉」というものはありません。しかし、スパイスミックスとして「マサラ」というものが多数あり、これがいわば「カレー粉」に相当します。 日本では「カレー」と分類される様々なインド料理のそれぞれについて、「なんとかマサラ」のような名前でスパイスミックスが売られてたりするわけです。 日本でもカレーの隠し味として使われる「ガラム・マサラ」というのも、こうしたマサラの一つというわけです。 そういうわけで、インドには「カレー粉」はないのですが、「カレー粉」に相当する「マサラ」というスパイスミックスが存在しますし、マレーシアやタイでは日本と同様の「カレー粉」が売っています。 これは華僑の人たちがマレーシア辺りでインド料理に出会い、自分たちの料理にそれを応用することによって普及したものと思われます。 タイ料理の「パッ・プー・ポン・カリー」は、カニ(プー)のカレー粉(ポン・カリー。ボン・カレーじゃないよ)炒め(パッ)であります。 カニとカレー粉? と思われるかもしれませんが、これがなかなかおいしいんですよ。 それから昔、たまたま上海で食べた刀削麺が、カレー味でおいしかったなぁ。 中華風のカレー粉使いも、よいものです。 (なお、この項は記憶だけにたより、まったく事実の検証をしておりませんので、情報に誤りがあっても、当方では一切責任を持つことができません。この情報の利用につきましては、お客様のご責任において行なっていただけるようくれぐれもお願い申し上げます。ぴんぽんぱんぽーん) というわけで、今日はこの辺で。 それでは、みなさん、ナマステジーっ♬

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プシュカルの冬は、昼間、日差しが強いと暑いが、日陰に入ると肌寒いほどで、朝晩はそれなりに冷え込む。 といっても、最低気温 10 度前後なので、日本の冬とくらべたら、暖かいものだけど。 そして、プシュカルは砂漠の入り口に当たるので、冬の乾季には砂が舞い散り、埃っぽい。 昼間、街道を歩くと埃っぽい上に、日が照っていると影になるものもないし、暑くてかなりきつい。 ......というのは、一週間くらいまえの話で、今日はそれほどでもなかったのだけど。 この記事では、その街道沿いで見た、三つのオートバイにまつわる光景を書く。 バスの屋根の上で 足蹴り遊び 手放しで褒めていいのだろうか バスの屋根の上で インドやネパールのバスは、たいてい屋根の上に荷物を積めるようになっている。 そして、荷物だけでなく、人も乗る。 暑いときは厳しいが、今くらいの季節、昼間にバスの屋根の上に乗るのは気持ちのよいものだ。 五年前、プシュカル近郊のヴィパッサナー・センターで瞑想のコースを受けたとき、帰りのバスは、屋根の上に乗った。 頭が瞑想ですっきりしているところを、風を切って走るバスに揺られて、実にいい感じだった。 一緒にコースを受けた白人のひとたちと一緒で、その中の一人、フランスの若者が巨大な横笛を出して、バスの屋根の上で吹き始めた。 すばらしいひと時を過ごした。 旅の醍醐味は、こうした瞬間を味わうことにあるのだと思う。 * * * さてそれで。 一週間ほど前に、街から少し歩いたところにある店に買い物に行った。 その帰り道、暑くて埃っぽい街道を歩いていると、少し先の方にバスが止まっていて、何か大きな荷物を屋根の上に積もうとしているのが見えた。 何を積んでるんだろう、と思ってよく見ると、なんとオートバイを積もうとしている。 上から三人がロープで引っ張り、下から二人が押し上げている。 125 c.c. くらいの小さめのバイクだが、日本のスクーターなどとは違い、がっちりした作りの、それなりの重量があるバイクだ。 けれども、手慣れたもので、しばらく時間はかかったが、特に大変なことをしている、という感じもなく、無事に屋根の上にバイクは載った。 日本ではありえない光景だが、インドの人たちにとっては、朝飯前のことなのだろう。 足蹴り遊び アルゼンチンの作家、フリオ・コルタサルに「石蹴り遊び」という〈その筋〉では有名な長編がある。 どう有名かというと、この小説はふた通りの読み方ができるのである。 「ふた通り? 読み方は読者の数だけあるんじゃないの!」と思った、そこのあなた。 あなたの意見には、ぼくも完全に同意するのだが、これはそういう話ではないのだ。 なんとも奇妙なことに、この本は冒頭で、作者自身がふた通りの読み方を指示しているのである。 第一の読み方は、初めから順番に読んでいって、第二部まで読んだら終わっても良いというもの。この作品、第三部まであるんだけど。 この読み方をすると、第二部までは割とふつうの物語に読めて、第三部を読もうとすると、なんだか支離滅裂に思える。 作者の分身と思われる青年を主人公とした、パリとブエノスアイレスを舞台とするデッドエンドの青春苦悩ロマンスなのだが。 そして、第二の読み方は、冒頭にある著者指定の順番にしたがって、155ある各章を行ったり来たりしながら読む方法。 こうやって読むと、一番目の読み方とは、違ったメタフィクション的物語が見えてくるという、なかなか手の混んだ実験的趣向の作品なのである。 で、この作品にオートバイが出てくるかというと、別にそういう話ではない。いや、ほんとうは出てきたかもしれないが、ずいぶん昔に読んだので、出てきたとしても憶えていないのだ。 なお、この本を読んでみたい方は、次の水声社版を図書館で探すのがおすすめである。 [水声社版「石蹴り遊び」] アマゾンで見ると四つの版があるのだが、すべて絶版のようで、また、昔の全集版は訳が古く、新訳は値段が高い。 文庫版は上下巻なので、第二の読み方をするとき、不便だ。なお、値段は今見ると揃いで 4,000 円。ちょっと高いが、買うならこれだろう。 [文庫版] * * * ここで、インドの道端に舞台は戻る。 四、五日前のこと、またぼくは買い物のため街道を歩いた。この日も暑い日だった。 そして、やはり帰り道のことである。前方からやってくるオートバイが見える。 しかし、そのオートバイは、やけにゆっくり走っている。 この街道は、新しく舗装されて十分な道幅があるから、ほかのオートバイは、みなかなりの飛ばし方だ。 その中をなぜか、そのオートバイは、ゆっくりと、しかも妙に静かに走っているのだ。 んっ? と思ってよく見ると、オートバイに乗ったインドのおじさんの左足が動いているのが見える。左足が前に行って後ろに行く、また前に行って後ろに行く、前に行って、地面に足をついて、後ろに蹴る......。 世に稀に見る、足蹴りオートバイ。 ぼくは「石蹴り遊び」ならぬ、「足蹴り遊び」を目撃したのだった。 手放しで褒めていいのだろうか 三つ目の話は手みじかにいこう。 これは、おとといのことだ。この日も暑かった。

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としべえ2.0β

北インド・ハリドワル辺りに出没中。

物好きな物書き

宇宙のど真ん中