はてな村の名エッセイスト、フミコフミオさんの
なぜ仕事に好き/嫌いを持ち込むの? - Everything you've ever Dreamed
が、なかなか素敵に心を揺さぶる文章だったので、感想を書きます。

仕事に「好き・嫌い」を持ち込む人の気持ちが分からない、仕事嫌いのフミコさん

フミコさんは件の記事で、

  • 仕事に「好き・嫌い」を持ち込み、
  • 「このクライアントは好き」とか「あそこは苦手」とか言う

部下のことを、「なんでそんなアッピールをするの?」と不思議がっています。

「どうせやらなきゃならない仕事なんだから、言うだけ無駄だろ」と言うわけです。

そして、「好き・嫌い」を仕事に持ち込む人の心理が自分には分からないのは、自分は仕事のすべてが嫌いで、嫌いだからこそ、「効率的に、うまく、短時間で」やろうとするのだ、とおっしゃっています。

フミコさんに共感するはてな村の人々

ブックマーク・コメントを見ると、フミコさんの気持ちにうったえかけつつも、抑えた独特の筆致に、はてな村の少なからぬ人々が共感していることがよく分かり、興味深いところです。

「あのクライアントは好きだ」とか「こっちのは苦手だ」とかいうような、世間ではありがちな「気持ち優先」な人たちに対して、違和感を抱くようなタイプの方がフミコさんのファンには多いということなのでしょう。

もちろん一部の人は、そんなフミコさんを「人の気持ちが分からない非人間」のように類型化して捉えて「揶揄」の言葉を投げかけるのですが、百戦錬磨のフミコさんにとっては、そんな小さな「悪意」など、特に気にするほどのものではないようです。

仕事が嫌いすぎるので出来るだけ楽にやりたいと言いたいだけの文章です。好きなことを仕事にしてる人を揶揄するつもりは全くございません。

というコメントをご自分で書き込んで、誤読による否定的コメントに対応してらっしゃいます。

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仕事に「好き・嫌い」を持ち込む人は、好きですか、それとも嫌い?

クライアントが「好き」か「嫌い」か、を口に出すことで気分が楽になる人は、確実にいます。

ですから部下がそういうことを言っている場合には、上司は「なるほど、そうなのね」と聞いていればいいだけの話です。

同じように「仕事の好き・嫌いを持ち込む部下に疑問を感じる」という人が、そうした考えをブログに書いていたら、それでその人は気分が楽になっているはずですから、外野の人間は「なるほど、そうなのね」と聞いていればいいだけの話です。

そして、仕事に「好き・嫌い」を持ち込まないほうがすっきりしていい、と言うあなたの場合、いっそのこと

  • 人生からも「好き・嫌い」をなくしてしまったほうがいい

かもしれません。

これは冗談でも皮肉でもありません。

マインドフルネスという名前で現代に蘇った、お釈迦さまことゴータマ・シッダールタさんの瞑想法というのは、実のところ、

  • 「好き・嫌い」なんてなくしたほうがハッピーに生きられるよ、

っていう話なんですから。

マインドフルネスの基本的な考え方は、

  • 「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」

にあります。*1

つまり、瞑想の練習をすることでマインドフルネスの状態に慣れ親しみ、「好き・嫌い」という生まれたときから無自覚に作り上げてきた「重い鎖」を手放すことができれば、人生、すんごく楽になれちゃうって話なんですよ。

というわけで、瞑想について興味のある方は、こちらの記事をお読みください。

効果・実感もばっちり、とっても簡単な瞑想の方法おしえます - 24 時間の瞑想術

フミコさんの記事の感想を書いていたはずが、筆がすべって手前味噌の流れになってしまいました。どうか、ご容赦のほどを。

てなわけでみなさん、ナマステジーっ♬