この記事のタイトルを読んで、

「なにっ、若者をリスペクトするだとっ!」

と思ったあなた、この記事はあなたのために書かれたようなものなので、どうかもう少し読み進めてみてほしい。

ヒデヨシさんの OSSAN NO OWARI 計画(仮称)が泣けた

ヒデヨシさん(https://twitter.com/cook_hideyoshi)の記事、
心のオッサン化を防ぐためにはどうすればいいか真剣に悩み、そして解決策を考えた。 - 俺の遺言を聴いてほしい
は、30代に入り「心のオッサン化」が進んでいるあなたなら、共感するところ多いものに違いない。

彼の言葉を引いてみよう。

心のオッサン化は無関心から始まる。
服に興味がなくなり、テレビの話題はわからず、若者が理解できない。
若者の文化に否定的になり、今どきのアプリにも音楽にも触れようとしない。
今の時代が全くわからなくなって、自分が若かった頃の思い出にしがみついて生きていく。
これが心のオッサン化である。

「今」が分からなくなり、「昔」の思い出にしがみつく。

ぼくくらいの50過ぎのジジイになれば、それもいいだろうが、30代に入り自分の「老い」に気づくのは、なかなかさみしいものだ。

そこでヒデヨシさんは三つの対策を考えた。

仮に OSSAN NO OWARI 計画と名づけよう。

  • 毎週1曲、iTunesで音楽を購入する、という試み。ダウンロードランキングで上位の曲をランダムに購入し、一週間聴くことで、最新の音楽に精通する。
  • 毎月1回は本屋に寄って、ファッション雑誌を購入するという試み。
  • そして、テレビの話題の収集。

どの対策もヒデヨシさんらしい、生真面目で、しかしどこかトボけた論考が添えられてあり、みなさんにも是非ご一読をおすすめするが、ここではテレビの話題に関して、もう少し紹介してみよう。

ネット全盛のこのご時世に、なぜ「テレビ」なのだろうか。

ご存知の方は少ないかもしれないが、ヒデヨシさんは、読者が 2,500 人近くもいるはてなブロガーであり、twitter のフォロワーは 33,000 人を超えるという大物ツイッタラーである。

そのヒデヨシさんが、裏垢大物ツイッタラーとしての自分の知名度を、渋谷で街行く人に該当直撃インタビューした記事がこちらである。

ツイッターのアルファアカウントが実際にどれくらい知名度があるか、街でアンケートを取って調べてみた。 - 俺の遺言を聴いてほしい

これまた大変おもしろい記事なので、お時間のある方は是非ともご一読願いたいが、結論だけ述べると、

  • フォロワー数 3 万の匿名アカウントなんて、知名度ゼロに決まってるじゃん

というあまりにも当たり前の事実である。

ヒデヨシさんは、こう語る。

リアルに生きる人達は、テレビで見るお笑い芸人のことは知っていても、フォロワー数万人のツイッターアカウントの存在は知らない。

というわけで、テレビの話題が重要になるのだ。

しかし、である。

哀しいかな、オッサンにはテレビを見る時間がない。

そこで策士ヒデヨシ(以下敬称略)は、考えを巡らせた。

「おれには確かに時間はない。だがおれは、フォロワー数 3 万を超すアルファツイッタラーだ。おれはツイッターによってテレビを制する。名づけてアルファ・カダブラの術!」

「テレビをじっくり研究する」時間が取れないヒデヨシは、

  • ツイッター検索の「話題」のところに出てきたテレビ番組のタグを使って検索し、
  • キャプチャやコメントを高速読破して知ったかぶりをする

という高等戦術を編み出したのである。

果たしてヒデヨシは、このアルファ・カダブラの術で、情報の断片を拾い、実戦で通用するほどの知識を集めることができるのか?

また「できれば録画して週末にまとめて観るようにしたい」というが、本当にそんなことが可能なのか!?

次回「ヒデヨシどん」、まさかの急展開に乞うご期待あれ!!

(注: 以上は記事執筆者の妄想であり、ヒデヨシさんの実際の記事とは「大阪と東京」ほどにかけ離れております)

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世のオッサンたちよ、若者をリスペクトして、OSSAN NO OWARI 計画を補完せよ

だいぶ長くなったので、後半は駆け足で行こう。

ヒデヨシさんは、計画その 1 にしたがい、SEKAI NO OWARIの「サザンカ」を買って、現在モーレツな勢いでこの曲を鑑賞し、OSSAN NO OWARIを目指しているはずである。

緻密な OSSAN NO OWARI 計画の内容と、ヒデヨシさんの進取の精神からすれば、彼がくたびれたオッサンからピカピカの若者に変身する様子が目に浮かぶほどだ。

そこで余計なお世話ではあるが、蛇足として本論を付け加えておこう。

(注: ヒデヨシさんを初め、この点をすでにクリアなさっている方は、これ以降をお読みになる必要はありません)

あなたがオッサン化を防ぎたいなら、

  • 若者をリスペクトすること、

これに限るという話だ。

「最近のちゃらい若者をリスペクトなんでできるか!」

と万が一あなたが思われるのなら、十中八九、あなたの将来は危うい。
(唯我独尊、一人道を行く天才肌のタイプのあなたなら、大丈夫かもしれませんが)

ヒデヨシさんもこちらの記事

Googleに学ぶ良いチームの作り方。謙虚・尊敬・信頼のHRTの原則を大切に。 - 俺の遺言を聴いてほしい

で書いている通り、時代は「謙虚 humility・尊敬 respect・信頼 trust」を求めているのだ。

話題がいくら豊富でも、それが上から目線で語られるものだったら、誰もあなたと話して楽しいとは思わないだろう。

逆に、必ずしも若者文化を知らなくても、あなたが謙虚に若者の教えを請う姿勢を見せれば、相手は喜んで様々な情報を教えてくれるはずだ。

(「謙虚にしてるのに、なんで相手にしてもらえないんだ」というあなた、それは謙虚さを勘違いしてるのかも......)

もちろんこれは「オッサンが若者に」というだけの話ではない。

チームの中では上下に関係なく、互いがリスペクトし合うことが重要なのはいうまでもないし、もっといえば、仲間だけでなく、「敵」のこともリスペクトができてこそ、人間の器は大きくなるというものだ。

  「これは自分のもので、あれは他人(ひと)のもの」
  心狭き者はそのように考えるが、
  寛容なる賢者は、世界のすべてのものを家族同様に扱う。

    ------ インドのことわざ

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今回、「外人バー」の検索から、たまたまヒデヨシさんの
英語話せないけど、六本木の外人ばかりいるバー「R2 SUPPER CLUB」に友達作りに行ってみた。 - 俺の遺言を聴いてほしい
という記事に辿り着いたことをきっかけに、おもしろく、またタメになる記事をいくつも読ませていただいた。

50 過ぎのジジイから見れば、ヒデヨシさんは「活きのいい若者」である。

世代の違う才能ある人物から学ぶべき点は多い。

これからも彼の文章を読むのが、楽しみである。

なお、この記事は「謙虚 humility・尊敬 respect・信頼 trust」を心がけ、リスペクトの気持ちを込めて書いたのだが、ヒデヨシさんにならい「おもしろい」文章を試みたつもりがとんだ偽物に仕上がってしまった気がしないでもないので、もし気分を害されるような内容になっていたとしたら、ご容赦いただきたい。

てなところで、この記事はおしまいである。
それではみなさん、ナマステジーっ♬

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