お金の副作用をなくして、世界を少しずつ平和にしていこう - ZOZOの前澤さんの「お金をなくす」話
ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの創業者社長である前澤友作さんの記事、
・僕が考える世界を平和にする方法|前澤友作|note
がなんともユニークです。
僕が考える世界を平和にする方法は「世の中からお金をなくす」ことです。
(中略)
お金がないと生きていけない、という洗脳的な固定観念から人々が解放された時、人々は改めて生きる意味や働く意味を再考するでしょう。
本来の人間らしさを取り戻すのです。
というのです。
この意見は「空想的な理想論」でしょうか。
それとも人を欺く「詐欺師の弁」でしょうか。
一抹の真実が含まれると思われる「お金をなくせば世界は平和になる」という意見について、少しばかり考えてみることにしましょう。
お金をなくしてしまったカンボジアのポル・ポト政権
20世紀の社会主義国家はさまざまな「実験」を行ないましたが、カンボジアのポル・ボト政権が行なった「実験」の中には「通貨の廃止」も含まれていました。
ポル・ポトという特殊な例を元にして、「だからお金をなくしても平和にはならない」という一般論を引き出すことはできませんが、
- 「お金をなくせば平和になる」
と言えるほど簡単な話ではないことは、このことからも分かってもらえるでしょう。
前澤さんが言うとおり、
お金を増やす経済活動こそが、それを最優先しない国の人々にとっても正義なんだという押し付けのもと、戦争が仕掛けられ、人や建物がことごとく爆撃され、戦勝国にとって都合の良い再生が繰り返されてきました。
というような、「お金の副作用」というものは確かにあります。
けれども、強権的にお金をなくすことでは、こうした人間の「欲望」を抑え、そこから起こる「人類の不幸」をなくすことは、どうやらできそうにありません。
それでは「お金の副作用」をなくすには、どうしたらよいのでしょうか。
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「お金の副作用」をなくすためには、あなたの感じ方を変えればいい
実は前澤さんは、すでに答えを述べてらっしゃいます。
お金がないと生きていけない、という洗脳的な固定観念から人々が解放された時、人々は改めて生きる意味や働く意味を再考するでしょう。
「お金の副作用」をなくすためには、
- お金がないと生きていけない、という洗脳的な固定観念から解放されればいい
だけのことなのです。
「でも、お金がないと生きていけないじゃない?」
とあなたは思うかもしれません。
けれども、考えてみてほしいのは、たとえば現在の日本では、社会保障の制度の中に「生活保護」というものがあり、事情によりお金を稼ぐことができない人でも最低限の収入は保障されていて、制度上は
- 「お金がないから死ぬ」
ということはありえません。
現実には、経済的な困窮のために命を落とすことが、わずかとはいえ存在することも事実です。
こうした方が亡くなるのは、制度を知らないことにもよりますが、困ったときでも「他人に頼ってはいけない」という
- 「洗脳的な固定観念」によるものだ
と言ったら、言いすぎに感じるでしょうか。
こうした「洗脳的な固定観念」を、少しずつはずしていくことができれば、あなたは一歩いっぽ、「お金の副作用」を減らしていくことができるはずです。
あるいはこんな話はどうでしょうか。
国民の多くが
- 「戦争をしてでも経済をよくして楽な暮らしをしたい」
と考えていれば、国家は実際に戦争を始めかねません。
けれど、ほかの人たちがどう考えるかに関わらず、あなたが、
- 「戦争をしてまで経済をよくする必要はない」
と考えて行動をすれば、少なくともあなたは、「お金の副作用」を減らすことができます。
だれかが「お金をなくしてくれる」のを待つ必要はありません。
あなたの心の中から、「お金の副作用」につながる思い込みをなくしていけば、それが結局は「世界の平和」につながっていくのです。
世界を平和にすることはできなくても、自分の心を平穏にすることはできる
人間には欲望というものが「つきもの」なのだとすれば、「世界を完全に平和にする」というのは「できない相談」なのかもしれません。
だからといって、弱いものを搾取したり、戦争に相乗りしたりして、誰かを食い物にして、自分たちだけが幸せになろうとしても、結局は寝覚めの悪い話になってしまうのではないでしょうか。
- 利己的な思考に落ち入らず、
- いつも落ち着いた心を保ち、
- まずは自分の幸せのために生き、
- 結果として周りの人の手助けもできるようになる
のが、人の生きる道として、すぐれたものなのではないかと考えます。
感情に振り回されれば、人は判断を誤ります。
自分の心をいつも平穏に保つことが幸せの第一歩であり、それが周りに広がっていくとき、その先に「平和な世界」が見えてくるのではないでしょうか。
「お金に振り回されないこと」と「心を平穏に保つこと」、この2つのことを心がけて、「平和な世界」を夢見て生きたいものだと思います。
それが前澤さんの言う
- 「本来の人間らしさを取り戻す」
ということなのかもしれません。
最後までご精読ありがとうございました。
それではみなさん、ナマステジーっ♬