「瞑想」なんていうと難しく感じるかもしれませんが、初めての人は、

  • 楽な姿勢で、自分の呼吸に注意を向ける

というだけのことを、一分でも二分でも、自分に無理のない時間続ければいいだけで、実は簡単なことなんです。

呼吸に注意を向けると言っても、長い間ずっと向け続けるのはすごく難しいことです。

雑念が湧いてきて、あれこれ考えている自分に気がついたら、「雑念が湧いてるなー」とだけ確認して、また呼吸に注意を向けます。

瞑想の一番シンプルなやり方としては、ほんとにこれだけです。

雑念が湧くこと自体は自然なことですから気にする必要はなくて、静かに座ることにだんだん慣れてきて、三十分くらい気楽にできるようになれば、「初心者卒業」といったところでしょうか。

さて、友だちのyoruさんが、こんな記事を書いています。

早朝、瞑想のために座っていると、たまにこのままずっとこうしていたいというような、多幸感が訪れることがあります。

それはとても幸せな時間なのですが、もしかしたらその感情にとらわれてはいけなくて、さらに呼吸を感じてゆくのが良いのかもしれません。

https://ameblo.jp/kaz32i/entry-12388321765.html

「感情にとらわれないほうがいい」のは確かなのですが、「感情をしっかり味わうことも大切」です。

呼吸に意識を向けるのには、心を静める役割があるので、そうして心が静まった結果「喜び」の気持ちがやってきたときには、その気持ちが「体にどんな感覚をもたらしているか」を落ち着いて見てやればいいんですね。

「この喜びが続けばいいなあ」と思ってる自分がいれば、「今自分はそう思ってるなー」と観察すればいいし、そうした様々な感覚や思いがやってきては去っていくのを見守りながら、

  • 「なるほど、この世の全ては変化を続けている、これが無常というものか」

というのを確認していくことで、やがて「とらわれ」というものが減っていき、「エゴ」というものが落ちていく……。

というのが、ありがたいお釈迦さまの教えというわけなのでした。

ところで、日本に伝わる大乗仏教にもいろいろな味わいがあってぼくも好きなのですが、ここに書いたような初期仏教の教えを知るためには、中村元さんが口語訳したパーリ語の経典、

「ブッダの言葉」https://amzn.to/2KGkCg9
「真理の言葉」https://amzn.to/2z7kMZj

などがとても参考になるのでお勧めしておきます。

てなわけで、みなさん、ナマステジーっ♬