金魚やインコ、ひいらぎの思い出
動物と一緒に生活してますか?
それとも植物を育てていますか?
今日は子どもの頃の生き物とのつき合いを、思い出して書いてみます。
1970年代の東京・世田谷の、小学生時代の話です。
お祭りの縁日で金魚すくいをして、黒い金魚をうちに持って帰ったことがあります。
うちの玄関の脇に水槽がおいてあって、その中で他の何匹かの赤い金魚と一緒に黒い金魚も飼っていたのですが、ぼくは持って帰っただけでロクに世話はしませんでした。
母が餌をやってくれていたはずです。
特に気をつけて見ていたわけでもないのですが、それでもその黒い金魚は自分のものだと思っていました。
そのうち、ほかの赤い金魚は死んでしまったのに、黒金魚だけは生き延びていたこともあり、うっすらと愛着のようなものがあったのだと思います。
次の年か、二三年後か、お祭りで弟が金魚をすくってきました。
そしてその金魚を同じ水槽に入れたところ、黒い金魚も含めて全滅してしまいました。
自分で世話をしていたわけでもないのに、自分の大切なものが失われてしまったような気がして、子どもっぽい不満を感じたのをよく覚えています。
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インコを飼っていたのは、たぶん弟がほしがって、それにつられてぼくも買ってもらったのでしょう。
緑っぽいインコと水色の入ったインコがいましたが、どっちがぼくのでどっちが弟のだったか思い出せません。
金魚と違ってインコは手に乗せたり手で抱えたりできるので、動物との触れ合いという意味では、一段深いものを感じます。
手の中のインコに、命のもろさを感じたことを思い出します。
インコの場合は、餌やりだけでなく、糞の始末などもそれなりにやる必要がありますが、これもぼくや弟はやらず、母任せでした。
二匹のインコがどうなったのか、はっきりと覚えていませんが、逃げてしまったのがいたような気がするし、死んでしまって庭に埋めたのもいたような気がします。
なんとなく一緒の時間を過ごしただけで、可愛がるというような思いは持てない子どもだったのです。
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鉢植えでひいらぎを育てていたことがあります。
育ったうちは小さいながら和風の庭があったので、そこに実生で生えていたものを、自分で気に入ってか、母の真似をしてか、鉢植えにしてみたのでしょう。
育てていたなどというと、きちんと気にかけて、水やりや植え替えなどやっていたみたいですが、たぶん夏休みにでもひと月ほどは水やりをして、そのあとは放ったらかしで枯らしてしまったのではないかと思います。
十センチかそこらの小さな実生のひいらぎに、濃い緑の独特の反り返りかたをしたとげのある葉が生えている様子がとても印象に残っています。
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こんなわけですので、生き物の世話をすることで何かを学んだというわけではありませんし、生き物とのつき合いを通して情緒が育てられたというほどのこともないのですが、ここに書いたような小さな経験が、大人になってから自然環境に興味を持って、雑草の名前や、食べられる山野草を覚えてみたりすることにつながっていったような気がします。
みなさんの生き物とのつき合いはどんなものでしょうか。
こうして子どもの頃のことを思い出してみるというのも、たまには楽しいものですね。
てなわけで今回はこの辺で。
それではみなさんナマステジーっ♬