夜中たわし(id:tawashix)さんが、恐ろしい夢の話を大変ユーモラスに書いている。

思考実験「水槽の脳」と最悪の初夢 - 夜中に前へ

そして記事の最後に、

夢に詳しい方、こういう夢を見る心理状況は一体何なのか教えてください

とあるので、それに答える形で、こうした夢の枠組みの意味と、対処の仕方を、ぼくの経験を交え、考えてみたい。

夢の中で夢であることに気がつく明晰夢

明晰夢ってどのくらいの人が見るのだろうか。

ぼくもたまに見るが、夢であることに気づいた場合、「えいっ」と思い切ってしまえば、壁を突き抜けたり、空に飛び上がったりできる。

うまく飛び続けられないで、苦労したりすることもあるが、悪夢的な状況に陥ったことはない。

うまく飛べた場合は、実に爽快だが、気分が高揚しすぎると夢が終わってしまう。そこのところはなかなかコントロールができない。

夢から覚める方法

夜中たわしさんの場合は、明晰夢が悪夢につながりやすいとのことで、夢を中断している。

「起きようと念じながら体に力を込めると、簡単に起きることができる」のだそうだ。

この点は、「金縛りから抜け出す」方法と同様だ。以前記事を書いているので参考にしてほしい。

http://meratade.blogspot.com/2016/10/blog-post_22.html

人によって違いがあるのだが、手足の指先を動かすのが、比較的多くの人に向いているようだ。

夜中たわしさんも、悪夢のレベルが深まっていったときには、ふだんとは別の「目覚めのテクニック」を使ったらいいかもしれない。

夢から覚めても、まだ夢の中

この夢の入れ子構造も、一定数の人は体験するようだ。

ぼくも一度だけ、夢から覚めてもまた夢だったことがある。

これが意味するのは、まだ、「心が夢を必要としている」ということだろう。

そして、金縛りも含め、悪夢一般に共通することだが、すべての夢には意味があるのだから、いたずらに怖がらないのが吉。

「何が起きても、別に怖くないんだ」という気持ちを持つことができれば、逆に、悪夢からでも、力をもらうことができる。

たとえば、夢に化け物がでてきて恐ろしい思いをしたとしよう。夢から覚めた段階で、
「あー、怖かった。でも、次はあの化け物と友だちになるぞ」
と考えるのだ。

すると、次に化け物が出てきたときに友だちになれることもあるし、もう化け物が出てこなくなることもある。

夜中たわしさんは、すでに板尾創路と一体となっておられるので、これは友だちになったことを意味するのかもしれない。

しかし、また別の「板尾創路」が出てくる可能性があるので、そのときは怖がる気持ちを抑えて、友だちになってしまえば、素晴らしい力をもらうことができるだろう。

なぜ人は夢を見るのか

夢については、十分に科学的な説明は今のところできないと思われる。

けれども、夢を見ることが記憶の定着に役立つのは分かっているし、夢には心理的な葛藤の解決の役割があるだろうとも考えられている。

たわしさんの夢に出てくる「板尾創路」が何を意味するのかは、たわしさん自身の無意識に直接聞かない限り分からない。

しかし、ここで「夢に出てくるものはすべて自分である」という説を採用すれば、それは、たわしさんの中に潜む、意識的に向き合うことが難しい何ものかだったのだろう、ということはできる。

そして、たわしさんは、四段階のステップを踏んで、その何者かと一体化することによって、無意識のレベルで何らかの葛藤が解決されたのだと推測される。

たわしさん、おめでとうございます。

そして、また、楽しいお話聞かせてください。

というところで、この記事はおしまいである。

最後までお読みいただいたみなさん、ありがとうございました。

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