はてな + SmartNews = ぷちバズ、そして「ジュリアとバズーカ」
みなさん、おはようございます。
ながのとしべえでございます。
先日の記事、[[ 「レイア姫」追悼: 月明かりに溺れ、ブラジャーで窒息死]] がぷちバズを引き起こしたことは、昨日の記事、[ぼくのぷちバズ報告と、インドのバス旅の愉しみ] に書いた通りですが、今日はその続報と、SmartNews の(それほどでもない)「威力」について書きます。
そして抱き合わせの話題は、「バズ」つながりで、「ジュリアとバズーカ」とサンリオSF文庫の話です。最後に諸星大二郎が出てくるのですが、それは書ききれなかったので、また次の機会に。
- [問]SmartNewsに載るとどのくらい記事を読んでもらえるのかしら? [答]ぼくの場合 1,000 PV ちょっとでした。
- アクセス状況を詳しく時間ごとで見て分かったこと(興味のない方は飛ばしてちょ)
- サンリオSF文庫を知ってますか。そして、アンナ・カヴァンの「ジュリアとバズーカ」(ビブリア古書堂効果で静かなブームがあったらしい)。
- カヴァンの「以前の住所」と諸星大二郎の「ど次元世界物語」
[問]SmartNewsに載るとどのくらい記事を読んでもらえるのかしら? [答]ぼくの場合 1,000 PV ちょっとでした。
「レイア姫」の記事が、SmartNews に掲載されたおかげで、おととい、昨日の2日で、1,000 ちょっとのページビューをいただくことができました。
ありがたいことです。
レイア姫ことキャリー・フィッシャーの追悼記事として、キャリーさんのエピソードを紹介するあの記事を書いたとき、これは、はてなで初めてのバズが来るかもしれないな、との予感はありました。
もちろん、そういう予感は空振りすることも多いのですが、今年の三月末から、AdSense を使って blogspot のほうで、ほそぼそながら、ウェブログ術(とは大げさ!!)を研究、実践してきた結果、少しは勘が冴えてきたような気がします。
とはいっても、SmartNews なんて、存在すらすっかり忘れてたし、予想外の新しい経験ができたので、いい勉強になりました。
ちなみに、blogspot のほうでの一番のページビューは、1,200 ちょっとです。
#これまたお粗末!
こちらは、過去二回、参院選に立候補して落選した三宅洋平氏について書いた記事を Twitter で紹介したところ、それが三宅氏の選挙用アカウントでリツィートしてもらえた結果で、そのときの記事はこちらです。ご参考まで。
[三宅洋平は権力にすり寄る節操なしではない]
また、今まで blogspot で AdSense を使ってきた様子については、
[アマゾン・アフィリエイト、note.mu 、そしてアドセンスまで - ぼくのネット上小遣い稼ぎの黒歴史]
に書いたとおりです。
さてそれで、SmartNews で紹介されてページビューが 1,000ちょっと、という話なのですが、wattoさんの記事 がブックマークのホットエントリのトップに載って、7,500 PV とかいうのに比べると、全然少ないですよね。
けれども、SmartNews の威力というのは、どうもそんな程度のようです。
(残念ながら、スマニュー砲でどかーんっ、という具合にはいかないのです)
[こちらのページ] によると、下は数百 PV からで、内容によっては、万の単位に届くこともあるようですけれども。
また、記事は見てもらえるものの、せっかく AdSense を使っていても、その流れで広告をクリックしてもらうというのは、また難しいようです。
特にはてなの場合は、SmartNews からブログを見るとき、記事の内容だけを読んで、広告は表示しないですむモードが選べちゃうんですよね。
だからぼくの場合、 PV は 1,000 越えても、AdSense のインプレッションは 100 強で、対して広告は見てもらえなかったようです。(クリックはありませんでした)
また、はてなからの紹介は、はてなが SmartNews にチャンネルとして記事を提供しているため紹介されやすいのですが、一般のニュースとは別扱いで、はてな用のタブに紹介されます。
(したがって、はてなユーザには見てもらえるが、一般の人にはまず見てもらえない)
はじめこれが分からず、自分の記事がどこに紹介されているのか探すのに苦労しました。というか、自分の記事は結局発見できず orz_ 。
代わりに wattoさんの記事を発見しました。wattoさんからは、これからもいろいろと学ばさせていただきます。
そんなこんなで、SmartNews に載っても、ページビューは増えるものの、AdSense の収入にはあまり影響がない、というのを実感した次第です。
アクセス状況を詳しく時間ごとで見て分かったこと(興味のない方は飛ばしてちょ)
今回のバズは、第一段階の伏魔(ぶくま)のバズと、第二段階の [wired の記事への相乗り告知伏魔] からのバズに分けられる模様です。
(なお、今、確認してみたところ、当該ページのはてなブックマークの人気コメント、ラスト 10 番目にぼくのものが出ておりました。星をくださった id:h5dhn9k さんに感謝です)
相乗り告知したのが 29 日の 18:00 なので、上の図で見ると(インドにいるため、三時間半の時間を足さないと日本時間になりません)、一番左が日本時間 18:30 で、ちょうどその頃からページビューが上がり始めます。
そして、この日のうちにページビューが 300 を超えますが、熱心な伏魔ユーザが見ているため、図の右側の 30 日の部分より、時間は六時間強と短いものの、時間あたりのアクセス数は多めで、局所的ですが高めの高原状態になっているのが分かります。
この 300 ほどのアクセスで、SmartNews のロジックがぼくの記事を捉えてくれたものと考えられ、翌日 30 日の昼間一日中続く部分と、今日 31 日の朝の部分は頂上の高さは低いものの、伏魔のときとは違い、非常に長い時間続く、低めの広々としたものとなっております。
と、書いたところで気がつきましたが、30 日 16:30 (図では 13:00)に一つピークがあるのが怪しいですね。
ここまでが、相乗り伏魔の効果で、16:30 の時点で SmartNews 掲載されたと考えるのが妥当かもしれません。
それはともあれ、相乗りと SmartNews の二段階方式で、1,000 PV を超えた様子は、図から分かっていただけたかと思います。
以上、今回のぷちバズ解析でした。
サンリオSF文庫を知ってますか。そして、アンナ・カヴァンの「ジュリアとバズーカ」(ビブリア古書堂効果で静かなブームがあったらしい)。
さて、みなさん。
あの、キティちゃんという、猫なのか、少女なのかよく分からない、口のないキャラクターとして世界に名高い、山梨生まれのサンリオ(山:サン、梨:リ、王:オ)という会社が、かつて出版事業に参入したことがあったのを、みなさんはご存知でしょうか。
1978 年から 1987 年にかけてのことです。
#あーぁ、わが青春時代よっ。
その名をサンリオSF文庫といい、はじめは海外SF専門、のちに海外の主流文学も扱うようになりますが、フィリップ・K・ディックの作品をたくさん出していたこともあり、当時 SF に関心のあった方なら、
あー、あったよね、あの高くて、変な本が多くて、訳のひどかった文庫でしょ
とかいう感じで憶えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
(出版事業に新規参入ということもあったのでしょう。初めのうちは、翻訳の質に問題があるとして取り沙汰されていたのです)
さて、そのサンリオSF文庫から、1981年に出版された本にアンナ・カヴァンの「ジュリアとバズーカ」があります。
この「ジュリアとバズーカ」は長らく絶版でしたが、2011 年に三上延氏が「ビブリア古書堂の事件手帖」というライト・ミステリのシリーズで取り上げたことから、この作品を初めとして、アンナ・カヴァンの作品の復刊や新訳が相次いだということです。
このシリーズは漫画もテレビドラマもありますから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
シリーズ一作目の「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な友人たち~」では、「ジュリアとバズーカ」だけでなく、サンリオSF文庫自体の話がけっこう詳しく出てくるようで、なんともマニアックな作品です。
一冊目のその辺りのことは、[こちらの graucho0011 さんのページ] をどうぞ。
なお、シリーズに登場する作品のアンソロジーが「栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック」として出ており、以下の作品が、短編は全文、長編は冒頭部分が収録されています。
夏目漱石「それから」、アンナ・カヴァン「ジュリアとバズーカ」、小山清「落穂拾い」、フォークナー「サンクチュアリ」、梶山季之「せどり男爵数奇譚」、太宰治「晩年」、坂口三千代「クラクラ日記」、国枝史郎「蔦葛木曽棧」、アーシュラ・K・ル・グイン「ふたり物語」、ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」、F・W・クロフツ「フローテ公園の殺人」、宮沢賢治「春と修羅」
元 SF ファンのぼくとしては、カヴァンのほかにル・グインとヤングが載っているところで、ちょっと買ってみようかなぁ、という気になる本ですね。
カヴァンの「以前の住所」と諸星大二郎の「ど次元世界物語」
さて、ようやく後半の本題に入るところまで来たのですが、もう息切れしてしまいしました。
日本時間では、今年が終わるまでに、あと二時間半ほどと迫って来ましたので、中途半端ではありますが、ここで唐突に終わりたいと思います。
どーもすんません。
そして良いお年を。
それではみなさん、まーたらーいーねーーーん♫
☆続きはこちらです。→朝の瞑想、アンナ・カヴァンと諸星大二郎の間で - *魂の次元*