「レイア姫」追悼: 月明かりに溺れ、ブラジャーで窒息死
「レイア姫」ことキャリー・フィッシャーの著書 Carrie Fisher, Wishful Drinking より
わたしが映画でずっと着てた白いドレスは憶えてる?
撮影の初日にジョージがやってきて、あのドレスをちらっと見て言ったの。
「あのドレスを着るときは、ブラジャーは着けちゃだめだからね」
それで、わたしは言ったわ。
「ええ、いいけど。でもどうして?」
そしたら、こう言うの。
「それはね...... 宇宙には下着なんかないんだ」
その言い方が、確信に満ちていてね、ほんとうに宇宙にいるみたいに辺りを見回して、ブラジャーもパンティーもどこにもないだろうって、感じなの。
そして、説明を続けて、
「宇宙に行ったら無重力になるだろ。そしたら、きみの体はふくらむんだ。ところがブラはふくらまない。ブラなんかしてたら、絞め殺されるからね」
私が思ったのは、これはすごく幻想的な死亡記事になるなってこと。で、若い友だちに、何が起こることになるか分からないけど、ちゃんとこう報告してねって言ったの。
「月明かりに溺れて、ブラジャーにより窒息死」って。
「スター・ウォーズ」で一斉を風靡した、「レイア姫」ことキャリー・フィッシャーさんが亡くなりました。
冒頭、紹介したのは彼女の回想記の一つCarrie Fisher, Wishful Drinking の一節です。
(ただし、原本は持っていないので、今日送られてきた ello.co の告知メールの引用から翻訳しています)
「キャリー・フィッシャー、月明かりに溺れ、ブラジャーにより窒息して亡くなる」と新聞に載せてくれ、というわけです。
アメリカの人の冗談は、気がきいてますよね。
「スター・ウォーズ」の第一作は、中一のときに見ました。兄の影響もあり、すっかり SF ファン気取りだったぼくに、強烈な印象を与えてくれた映画です。
その中で、レイア姫の着る白いドレスは、忘れろと言われても忘れられないくらいの強い印象がありますよね。
当時は宇宙をリアルに描いた映画と言うと、キューブリックの「2001年宇宙の旅」くらいしかありませんでしたから、宇宙での冒険物語をリアルに描いた「スター・ウォーズ」の第一作が、大きな歓声を持って世間に受け入れられたことは、ある意味、当然のことだったと思います。
あれからほぼ 40 年が経ち、宇宙物の映画は、まったく当たり前の世の中となりました。
それでも、「スター・ウォーズ」の持つ、哲学神話的・宇宙冒険物語としての輝きは、まったく色あせていないと思います。
最近も「ローグワン」というスピンオフ作品が作られていますが、「スター・ウォーズよ、永遠なれ」という気持ちが湧いてきます。
最後にキャリー・フィッシャーさんのご冥福をお祈りして、この記事は終わりにしたいと思います。
いやー、映画ってホントにいいですねぇーー。
それでは、さいなら、さいなら、さいなら。
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おまけ。Truck Torrence さんによるかわいいレイア姫: https://ello.co/trucktorrence/post/pafd_ts_uiaqpqle58ftfw
☆http://ello.co/tosibee はアカウント取っただけで、ほとんど使ってません。でも、そろそろなんかやろうかなぁ......。