「欲望と消費」スチュアート&エリザベス・イーウェン
「欲望と消費 トレンドはいかにして形づくられるか」スチュアート&エリザベス・イーウェン、
小沢瑞穂訳、晶文社1988
ぼくたちは、ぼくたちの生きる社会を「資本主義」社会として受け止めているのだろうか。
それとも「消費主義」? あるいは「浪費主義」?
それはある意味「広告主義」の社会なのかもしれない。
十五世紀半ばのヨーロッパに始まる印刷の歴史から説き起こし、現代におけるメディアの意味を
解読するこの本は、三十年近く前に出版されたにも関わらず、インターネット全盛の今という時代を
客観的に見ようとするものには必読の書といっても大げさではないだろう。