ラーマクリシュナ
ラーマクリシュナさんはインド・ベンガルで十九世紀という時代を生きた人。
今その人の伝記「インドの光」(田中 嫺玉、中公文庫 1991)を読んでるのだが、
認識の高みに登った人の物語を読むのは楽しい。
ぼくの印象では、この人は、お釈迦さんやイエスさん、あるいはムハンマドさんに
匹敵する人物だと思うのだが、生きた時代が現代に近いぶん、人間味が感じられて、
つまりそれは伝承による神格化が進んでいないということなんだけれど、そこらあたりで
あらためて感じたのは、悟るとか、神を見るとか、神の声を聞くとかいうのは、
おぼろに感じるところから、かなりはっきり分かるところまで、様々な拡がりがあるに
違いなくて、それは終わりのない道行きだから、完全に 悟るとか神を知るとか、
そういう状態は所詮ないってことなんだよね、たぶん。
そういうわけで、ぼくも、どこまで行けるかしらないけど、ぼちぼち道を歩いていこうかなと、
元気のあるときは思っとるんですよ、はい。
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# ぼくは職場が都内なので、相互貸出で隣の区の図書館のを借りました。
# 東京都は図書館横断検索というのがあってとっても便利です。