神とは悪魔の別名である
ぼくは造物主としての万能の神というものは信じない。
そうした神を信じている人のことを否定するつもりはないし、この宇宙を
つらぬく非人格的な法則を神と呼んでいいのなら、ぼくは神を信じる。
なぜそうなるか、というと、人間に理解出来るような、人格としての
万能の神がいると考える、どうもヘンなことになる気がするのだ。
つまり、絶対的な善をなす、万能の神がこの世を創ったのだとすると、
神の言葉を信じない人々も、悪逆非道の限りをつくす人々も、神の造った、
神の御心にかなう存在ということになる。そうとしかぼくには思えないし、
だとすれば、そのとき、その神という存在は悪魔とどう違うのだろうか。
万能のその存在がこの世に悪を放置しているのだとすれば、その存在の
名前は神より悪魔の方がふさわしいようにぼくは思ってしまう。
となれば、悪魔が支配するこの世は地獄であり、地獄であるにも
かかわらず、こんなに美しく、こんなに喜びがこの世には溢れているのだから、
とりあえず生きつづけるのも悪くない。
そんなふうに考えてしまうぼくは、ちょっとひねくれているのだろうか。
processkamakiri氏の記事とコメントを読んで上のようなことを考えた。