ロアンナさんはアメリカの先住民族のひとつ、ホピの
メディスンウーマンである。
日本風にいえば、伝統的な民間療法の治療家ということに
なろうか。


東京の練馬駅から歩いてすぐのところに OHANA CAFE という店がある。
そこでロアンナさんが話をするというので聞きに行った。


OHANA CAFE は初めて行ったが、自然食レストランといった風の店で、
六時半から話が始まるというところ、着いたのは五分かそこら
前のことだった。


二階への階段を上っていくと、店の入り口の前に、褐色の肌の小柄な
女性と、こちらには背を向け立っている白い肌の背の高い女性がいた。
二人は何か話していたのだが、小柄な女性がロアンナさんだと思って、
彼女の視線がこちらにきた機会をとらえ微笑みかけると、向こうも
微笑みで応えてくれた。


あとのことは今はうまくかけない。


その場に来ていた人に対して、その場となった建物に対して、
そしてその場を作った太鼓に対して、彼女は感謝を言葉として
伝えていた。(あすぃくゎり)


そして彼女の素朴な太鼓と力強い謡い。


話が終わったあと、列の最後で、彼女に清めの水をかけてもらい、
体を力強くなでてもらうことで気を流してもらい、軽く、でも
しっかりと抱きしめてもらうことで、ぼくの中の何かがほどけた。


たぶん、そんなようなこと。


今は言葉にするのは、このくらいにしておく。(くぉっくゎい)


[注]この項は、一見からだとは関係ないと思われるかもしれないが、
微妙につながっているので、[体で遊ぶ]に置く。