人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。
君もまたそうした所に熱烈にあこがれる習癖がある。
しかしこれはみなきわめて凡俗な考え方だ。
というのは、君はいつでも好きなときに
自分自身の内にひきこもることができるのである。

 --マルクス・アウレーリウス「自省録」(神谷恵美子訳、岩波文庫四十九頁)