狂気をくぐりぬける
「狂気をくぐりぬける」メアリー・バーンズ、ジョゼフ・バーク著、弘末明良、宮野富美子訳
r.d.レインが関わっていた共同住居キングスレーホール、
そこでは精神病の患者も医療従事者も正式な治療関係とは
離れて生活をしていた。1960年代後半のことである。
本書はそこで暮らしたメアリー・バーンズの「狂気」の記録であり、
メアリーに寄りそい彼女を支えた医師ジョゼフ・バーグの視点からの
記録も添えられている。
当のr.d.レインはちょっと顔をだす程度だが、彼の実践を知る意味では
興味深い。
重たい本なので、軽い気持ちで読むこととはおすすめしない。