私たちが世界というものを正常に知覚し評価するならば、それは主観的なものだが
一つの集団の悪夢なのだ。実際の現実についてのごく普通の感覚 -- たとえば月曜の
朝起きたときに見る世界の感覚 -- は、社会化された条件づけと抑圧の一つの構造
なのだ。つまりそれは選択された不注意の体系なのであり、それによって私たちは、
現代文明生活のゲームのルールと一致しないような、自然の中の諸局面・諸関係を
除外してしまうように教え込まれているのだ。
--- アラン・ワッツ

(「エスリンとアメリカの覚醒」w.t.アンダーソン著、伊藤博訳、誠信書房より
曾孫引き)