四十肩というのだろうか、左の肩の背中側が筋を違えた感じでかなり痛い。
腕を上げるのはさして痛くないのだが、寝床についてしまうと寝返りを
打つのが一苦労だし、また起き上がるときに痛みを予期しながら、
それに耐えねばならないのが、なかなかしんどい。


この二、三年の間に何度か似たような経験をしているので、やはり歳のせいか
とは思うのだが、いやはや、ふだん多少なりと体に意識を向けているつもりで
いるものの、そうは簡単に体が言うことを聞いてくれるわけではないようだ。


しかし、こうやって症状としてでてきてはじめて、日々の暮らしの中で少しずつ
溜まってきている<何か>を意識できるということはありがたいことで、それが<何か>ははっきりしないまでも、今感じる痛みとそこからくる不便さを大切に
して、<何か>が左肩のあたりでひっかかっているんだなあと、その感じを頭の
片隅に置いて、一日一日を重ねていきたいと思うのである。