体のことに意識を向けるようになったきっかけの一つに、
竹内敏晴の「からだとことばのレッスン」を読んだことがある。


この人は演劇・教育系の人なのだが、この本に書いてあるワークのまねをして
体の力を抜いてみようとしたところ、これが、全く抜けない。


首から肩にかけての緊張を、自分ではどうすることもできないのだ。


そんなことがあってから、ヨガの本を読んだり、たまたま知り合いに気功を
すこし教わったりして、気が向くと体を動かすようになった。


毎日やっているわけでもないし、きちんと教わったこともないから、あくまで
ヨガもどき、気功もどきにすぎないのだけど、そうやって体を動かして体に
意識が向くようになることで、少しばかり生きるのが楽になったような気がする。



呼吸に意識を向けること
もそうだけれど、体に注意を払って、まずはその緊張に
気づくこと。
心も頭も体とともにあるわけだから、まずはその緊張に気づいて
それをほぐしていくこと。


習慣となってしまっている考え方や感じ方にしばられて、なんだか窮屈に感じるとき、
それを変えていくためには、体のほうから入っていくのも、なかなか有効な手段だと
思うのです。