どうしてマインドフルネスの練習をすると人生が楽しくなって、仕事もできるようになるのか、今日は超絶簡単に説明してみます。
好き嫌いをなくせば、人生は楽勝モードになります。 なぜ「好き嫌い」をなくすと、「悩み」もなくなるのか。 「好き嫌い」をなくすなんてできるの? 「好き嫌い」をなくしたら、人生味気なくなりそうなんだけど……。 はじめは3回の深呼吸だけでオーケー。マインドフルネスの練習の基礎の基礎。 仏教と瞑想・ヴィパッサナー・マインドフルネスの関係。 最後にひとつだけ注意点を。魔境に入り込まないために。 好き嫌いをなくせば、人生は楽勝モードになります。 マインドフルネスという方法論は、
「今自分に起こっていることを、価値判断せずにただ観察すると、悩みはやがて消え去っていく」 という、あまりに簡単すぎて
「いきなり信じろと言われても困っちゃうなー」 的な人間心理の原則にもとづいています。
「価値判断をしない」ということを言い換えてやると、
「好き嫌いをしない」 ということになります。
というわけで、マインドフルネスの練習をすると、
「好き嫌いがなくなって、すると悩みもなくなり、つまりは人生楽勝モードになっちゃう」 という話なんですね。
「悩み」がなくなっちゃうんですから、仕事も人生も、それまでより充実するのも当然です。
とはいえ、いくらなんでも話が簡単すぎて、「そうは言われてもなー」と思われる方も多いでしょうから、もう少し説明を続けましょう。
なぜ「好き嫌い」をなくすと、「悩み」もなくなるのか。 「悩み」というのは、「いやなことが起きてしまったけど、どうしたらいいだろう」とか、「いやなことが起こるかもしれない、どうしよう」とかいったように「いやなこと」によって引き起こされます。
ですから「いやなこと」をなくしてしまえば、「悩み」もなくなります。
つまり「いやなこと=嫌い」をなくせばいいわけです。
ではどうして「好き」もなくしたほうがいいのでしょうか。
それは「好き」があると、その
「好きなことが得られないことが『悩みの種』になる」 からです。
結局「好き嫌い」をなくせば「悩み」もなくなることになります。
「好き嫌い」をなくすなんてできるの? 「好き嫌い」をなくせば「悩み」がなくなるのは、分かっていただけたとして、果たして「好き嫌い」をなくすなんてできるのでしょうか。
これは確かに簡単なことではありません。
ぼくたちは生まれてからずーっと長い時間をかけて、無自覚に「好き嫌い」を作り続けてきてしまったのですから、それを
「『好き嫌い』は今日からやめた」 といって、簡単にやめられるものではありません。
けれども、もしあなたに「やる気」さえあれば、「好き嫌い」を少しずつなくしていくことは可能です。
そしてその基本原理は
「今自分に起こっていることを『価値判断せずに観察する』」 という、ただこれだけのことなんです。
どうしてこれだけで「好き嫌い」がなくせるかというと、そもそも
あなたは自分が何を好きで何を嫌いか、「本当は何も分かってない」 からなんです。
「そんなアホな」と思うでしょうか。
もちろんあなたは「自分はこれが好きで、これは嫌いだ」と説明することはできるでしょう。
けれどもそれはあなたの「理性」が言葉で説明していることに過ぎず、氷山の一角にすぎません。
あなたが「本当のところ何を欲していて、何を避けようとしているのか」は、実のところ、「自分の体に起こる反応」を細かく見ていかないと分からないのです。
これは心理学的な実験によって確かめられていることですが、人間が自分の気持ちを知ることができるのは、まず自分の体に反応が起こるからなんですね。
体の反応を無意識のうちに察知して、それによって人間は
自分は今怒ってる、とか 自分は今悲しい、とか 感じるようにできているんです。
ですから、「今自分に何が起こっているか」を丁寧に観察する練習をすることで、自分の「好き嫌い」を体の反応のレベルで知ることができるようになったときに初めて、あなたは自分の「好き嫌い」を手放し、同時に「悩み」も手放すことができるようになるのです。
ちょっと話が難しくなってきたでしょうか。
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note.mu で公開されている生活学習さんの漫画
殺人予告|生活学習|note、 タイトルは物騒ですが、心を揺さぶるインパクトがあり、深く考えさせられる作品です。
線維筋痛症を患い、苦労して毎日を生きている生活学習さんが、通りすがりの男たちから侮蔑の言葉を投げかけられた経験が、激アツの筆致で描かれています。
見下された者の悲痛な叫び、「お前らを殺してやるからな」 「殺してやる」という言葉に象徴的に込められた作者の思い 漫画『警察をクビになった話』のハルオサンに続く、ヘタウマ・ネット漫画の新しい波 線維筋痛症という「難病」 見下された者の悲痛な叫び、「お前らを殺してやるからな」 (画像は生活学習さんのnote.muのページより再掲、ご本人に許可をいただいています)
2018年10月31日16時半頃、杖をついて薬局に入っていく坊主頭の私を見て、「初老だねえ!!」と言って笑った2人組の男どもに告ぐ。
殺してやるからな。
殺人予告|生活学習|note 記事タイトルでは分かりやすさを優先して「女性蔑視」と書きましたが、「男たち」の言葉には、
若くて美しい女性以外は価値がない という偏見だけでなく、弱いもの、苦しみを背負っているものに対する侮蔑の込められています。
現在の日本社会に蔓延している「弱者蔑視」を象徴する場面です。
この不愉快きわまりない言葉に、作者が感じたとてつもない怒りが、1ページ目で十二分に炸裂しています。
「殺してやる」という強烈な言葉と、終始一貫して「笑顔」で描かれる「語り手=作者」の表情のギャップに、怒りに震えながらも、その状況と心境を冷静に描写しようとする作者の「執念」を感じます。
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「殺してやる」という言葉に象徴的に込められた作者の思い 『殺人予告』というタイトルといい、「お前らを殺してやるからな」というセリフといい、過激きわまりない表現ですが、作者は暴力を肯定しているのではありません。
この漫画は、侮蔑によって引き起こされた収まりようのない怒りを原動力に、わたしたちが住む「弱者蔑視の社会」を変えるために描かれています。
作者が「殺す」と言っているのは、現実社会での暴力を振るうということではなく、漫画という表現によって、「弱者蔑視」がまかり通る社会のあり方を変えていく、ということです。
ですから、
お前らが窮屈で暮らせなくなる世界を、態度を改めなければ生きていけない世界を作るまで、
殺人予告|生活学習|note 作者は「弱者を蔑視する者」を「殺し続ける」のです。
この「殺す」という表現が強すぎると思い、違和感を持つ人がいること、なんでここまでの言葉を使うのか、という異論があるのも分かりますが、作者の思いはこの言葉なしには表現できなかったに違いないと思うのです。
日常的に刺激的な表現が溢れかえって、感覚が麻痺しがちな読者に向けて、十分に声を届けるためには、このくらい過激な表現をして丁度いいくらいではないでしょうか。
漫画『警察をクビになった話』のハルオサンに続く、ヘタウマ・ネット漫画の新しい波 生活学習さんは「事件」があったその日のうちに、12ページの漫画を描いてツイッターに3つのツイートとして投稿し、さらにnote.muにもまとめて掲載しています。
勢いで描いているので、若干雑な印象も受けますが、そのときまさに感じていたリアルな怒りに裏打ちされているために、多くの人の心を動かしたものと言えるでしょう。
・生活学習 on Twitter: "『殺人予告』①… "
は、21,000 リツイート(2, 3 も合わせると全部で37,000)され、
この記事を読めば、ひょっとして、
オレも楽々お小遣いが稼げるかも!?、 と思っていらしてくださったあなたには、最初っから謝っておきます。
ごめんなさい。
タイトルが誇大広告気味になっております。
「収益20,000円突破」と書きましたが、これは月額ではなく総額です。
はじめてアマゾンのアフィリエイトを試してみてから、かれこれ十年以上。アドセンスももう二年以上やってますが、それなのにこれっぽっちです(笑)。
世の中に楽してお金が稼げる方法はないのは、みなさんご存知の通りですが、ここまで来るだけでずいぶん苦労しました。
というわけで、苦労しながらもここまで来る中で体得してきたノウハウを、今日はみなさんと共有したいと思います。
収益総額たった20,000円のブログについて書いたこの記事を読むべき理由 あなたが
これからブログを作って稼ぎたいと思っている未経験者であっても、 ブログを書いているけれども、収益化はこれからという初心者であっても、あるいは 月数千円の収益はあるんだけれども、もう少し収益を増やしたいという中級者の方であっても、 この記事の内容は参考になるはずです。
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「当たり前の内容をどうやって体得するか」 が難しいわけですから、
知識として知っていることを血肉にするにはどうしたらいいのか という点では、多少の参考になるかもしれません。
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けれども長い年月をかけて大切に育ててきたブログでもあります。
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プロトタイピングというのは、実際に商品開発に取りかかる前に、取りあえずのモデルを作って、アイディアがちゃんと現実に即しているか試してみることです。
有名ブロガーさんたちの書くノウハウだって、その方法で誰もがうまくいくわけではありませんから、あなたから見れば、それもほかの人が作ってくれたプロトタイプ程度のものでしかありません。
うまくできたプロトタイプならば、そこから発展させて、現実に使えるものにしていくための出発点になります。
そしてプロトタイプを発展させて成功するためには、自分なりの方法論が必要です。
自分なりの方法論を確立しようと日々研究に励んでいるあなたには、
案外この記事も役に立つんじゃないかなー と思うわけなんです。
というわけで、見出しを参考に、興味のあるところをつまみ食いしてみてください。
収益総額たった20,000円のブログについて書いたこの記事を読むべき理由 まずは収益の内訳を。アドセンス10,000円、アマゾン8,000円、note.mu 3,000円 いかにしてグーグルからの検索流入を増やすか。とにかくいろんな記事を書いてみよう。 「自分の興味のある記事を書く」という蝶当たり前の原則について再確認 はてなブックマークでネタを探し、アクセス数を稼ぐ アドセンスの収益を増やす「呼び水」の存在 ふろむださんのおかげで、アマゾンもようやく見られる数字になりました。 最後に note.mu について まずは収益の内訳を。アドセンス10,000円、アマゾン8,000円、note.mu 3,000円 2018年11月1日現在の収益総額は、
アドセンス10,000円、アマゾン8,000円、note.mu 3,000円 (100の桁で切り捨て) 合計21,000円 となっています。
このうち、約12,000円が、2018年8月からの収益なんですね。
(内訳は、アドセンス4,800円、アマゾン7500円)
どのみち月数千円という数字ですから大した額ではありませんが、どうしてこういう結果になっているかというと、
ふろむださんの錯覚資産本((「錯覚資産」という新しい考え方を紹介するふろむだ著『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」できまっている』(2018 ダイアモンド社)のこと。 ))について書いた記事がぷちバズしたおかげ
です。
ということで、次節以降はこの収益の意味するところを少し解説していきますが、まずは基本の話からいきます。
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はてブ・アディクトのみなさんにはお馴染みのしんざき@不倒城さんが、『子どもの感性は、「性的なコンテンツ」一つで悪影響を受ける程脆弱なんだろうか』という素敵な記事を書いてらっしゃって、600近いブックマークがついてるもんで、今日はしんざき氏の論法について、みなさんと一緒に詳しくみていきたいと思いまーす。素晴らしき「しんざき話法」に、いつも「はてな?」と首をかしげてるみなさん、よろしくお願いしまーす。
みなさん、英語でおしゃべりしたくないですか。
それから、英語のニュースとか映画とか、パッと聞いて分かると、かっこいいし便利ですよね。
今日は Facebook で見かけたニュース動画でおもしろいのがあったので、スクリプトとその訳を載せることにします。
リスニングの勉強はこんなふうにやりましょう カナダの先住民族コミュニティにインターネットの導入試みる青年のニュース動画より おまけ: インターネットという技術の長所と短所 リスニングの勉強はこんなふうにやりましょう 英語のリスニングの基本は
とにかく聴く ことです。
音が頭の中にはっきり入り、口からすらすら出てくるまで、何度でも「聴く・口から出す」を繰り返してください。
「聴くだけでは覚えられない!」という人は、文字を見てもオーケーです。
補助的に文字も使って、でも、最終的には
はっきり聴こえて、すらすら言える ところまで持っていきます。
これを、
初心者なら、フレーズを短く区切って、 中級者以上なら、一文ごとなど、自分の実力に合わせた長さで、 一歩々々、進めていくだけです。
かならずしもたくさんの教材をこなす必要はありません。
今回紹介する動画を完全に覚えることができたら、それだけでも
今までは全然話せなかったのが、 なんとなく英語が口から出てくる 状態くらいにはなるはずです。
あせらず自分のペースで、気長に練習するのがコツです。
ただし教材の内容に興味が持てない場合は、別の教材を探す必要があります。
教材には必ず
自分がおもしろいと思うもの を使ってください。
人間って、おもしろいものなら、喜んで覚えますが、
つまらないものは、絶対覚えられません。
今回紹介する Al Jazeera English の動画は、スクリプトがしっかりしている上に、時間も2分弱とちょうど練習に適した長さで、ぼくにはおもしろかったので紹介することにしました。
ネット上にはいろいろな素材がありますので、みなさんもご自分で探してみると、きっと自分にぴったりの教材が見つかると思いますよ。
それでは、次節に英語のスクリプトと日本語の訳を載せますので、動画を見ながらお楽しみくださーい。
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「漫画版・警察官をクビになった話」の衝撃。新時代の漫画家ハルオサン誕生す!!
あれは2016年11月のことでした。*1
野生の天才児ハルオサンが、警察をクビになった体験談を引っさげて、はてな村からネット界へと、彗星のごとくデビューしたのは。
ブログの名前は「警察官クビになってからブログ」。
警察をクビになったエピソードだけでも十分衝撃的なのに、次から次へと繰り出されるブラック企業ネタ。
ハルオサンは、なんともアンハッピーな人生をネタとして、独特のユーモアと絵柄で読者を惹きつけたブログの内容に加筆・修正を加え、 2017年12月には KADOKAWA / 中経出版より
「天国に一番近い会社に勤めていた話」 という書籍も出版されています。
この記事では、まず簡単に「ハルオサンとは何者なのか」を簡単にご紹介してから、
「【漫画】警察官をクビになった話」のすごさ についてお伝えしようと思います。
ハルオサンって一体ナニモノ!? 「【漫画】警察官をクビになった話」はちょっと凄すぎるでしょう、ネット時代の「新しい波」が生まれたと思いますよ、こいつは!!! ハルオサンの超絶ヘタウマ画にしびれる。 何なの、この色使い、こんなの他で見たことないよ! コ、コマが、大きくなったり、小さくなったり……、してるぞっ。 これからのハルオサンの活躍が楽しみです。 ハルオサンって一体ナニモノ!? ハルオサンは自分が警察をクビになった話を書きたいがためにブログを始めました。
・【漫画】警察官をクビになった話 - 警察官クビになってからブログ
を読んだ方はすでにお分かりの通り、彼は子どものころに脳の病気になり、手術をして一命を取り留めたため、「障害」があります。
ハルオサン自身はそれがどのような「障害」であるかは書いていませんが、いわゆる「発達障害」だと考えればおおむね間違いないでしょう。
「警察官になる」という子どものころからの夢を実現しようと18年間努力をして、せっかく警察官として採用されて警察学校に入ったのに、その「障害」のために最終的に警察をやめざるをえなくなるわけです。
ここで読者のみなさんに一つの疑問が浮かぶかもしれません。
そんな「障害」がある人が、こんなに上手に話を書けるものかな? ハルオサンは、その文章も実に読ませますが、ヘタウマなイラストも絶妙のセンスで人の目と心を引きつけます。
そして、今度のとんでもない漫画です。
彼がブログを書き始めて間もないころ、「発達障害」についてよく知らず、「知能が遅れている」とか「能力が低い」とかいう先入観を持っている人の中には、
こんなものを「障害者」が書けるわけがない。やらせに違いない。 と決めつける人もいたくらいです。
けれども「発達障害」というものは、単純に「知能や能力が低い」というものではありません。
平均的な人が普通にできることができない一方、普通の人にはできないことが簡単にできてしまったりもするのです。
言ってみれば、「脳の使い方が違う」んですね。
ですから、警察学校では「人並みにできない」ハルオサンが、プロ並みに読ませる文章や漫画を書くことにも、まったく不思議はないことになります。
なお、ハルオサンの人生の詳細については、取るもの取り敢えず、彼のブログをご覧ください。
こちらの記事あたりから読むのがお勧めです。
・クソみたいな人生をまとめてみた - 警察官クビになってからブログ
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あなたが大学へ行きたいのに「親のお金は当てにできない」という場合、奨学金を借りて大学へ行くという選択肢はもちろんありえます。
けれども、その選択があなたにとって正しいものかどうかということは、よく考えてみる必要があります。
この記事では、大学というものが、
「日本学生支援機構」という名前の「貸金業者」から借金をしてまで 行くに値するものなのか、ということをメインにして考えてみます。
というのも、高校を出てすぐに「借金をしてまで」大学に行かなければならない理由はありませんし、
大学に行かなくても、明るい人生はいくらでもありうる ということが言いたいからです。
大学ばかりが学ぶ場ではない 大学にはいつでも行ける それでも奨学金を使って大学へ行きたいあなたへ 日本学生支援機構はただの貸金業者なのか 大学ばかりが学ぶ場ではない ツイッターでこんな発言を見かけました。
大学で自分探しをしたい!→頑張って!
大学で色々な人に出会いたい!→色々な人がいて面白いですよ!
行きたいという強い気持ちがあれば、動機は何でもいいと思います。奨学金を借りて行く価値、学ぶべき多様性はある。
この方の意見が間違っているとは思いませんが、こうした自分の主観に基づく世間話的メッセージには、
「奨学金が自己破産に結びつく」 という社会的事実が考慮されていないという点で、危うさを感じてしまいます。
自分探しをしたいにしても、いろいろな人に出会いたい場合でも、どうしても大学に行かなければ、ということはありません。
多くの人が大学でモラトリアムの時間を過ごし、それなりに「有意義」な時間を過ごしているからといって、それが借金を背負ってまでするべきことなのかどうかは、よく考えたほうがいいでしょう。
つまり、「遊び」に行くために「借金を背負うのは危ない」って話です。
自分探しや人との出会いが目的なら、ほかにいくらでも選択肢はあります。
ネットを使って情報を集め、いろいろな集まりに出かけ、新しい人と会い、新しい考えを得ることもできるでしょう。
あるいは実家にこもり、自分の一生を見つめなおしてもいいのです。
専門学校に行くという選択肢もあるでしょうし、高卒で働くという選択も当然あります。
大学で遊んでる人がみんな幸せなわけじゃありませんし、大学を卒業すれば安定した人生が待ってるわけでもありません。
自分の人生を人の人生と比べ、人並みの人生を送ろうとしても、必ずしもうまくいくものではありません。
自分の居場所は自分で見つけ、自分の「人生の意味」というものを自分で作っていくことこそが、よく生きるために一番大切なことです。
「自分は何をやりたいんだろう?」と問い続けさえすれば、自分のいる場所がどこであろうと、道は必ず開けるはずです。
大学にはいつでも行ける こんな記事を書いている方がいました。
・奨学金で借金地獄になるくらいなら、社会人やってから大学行くのが一番楽しいよって話。|ちーぼー|note
この方は、高校を卒業して短大に進学し、中退して社会人となりました。お金を貯めて23歳のとき専門学校に行き、Web デザイナーとして就職、その後フリーランスとなり、インターネットの大学で勉強しているそうです。
日本では「高校出たらすぐ大学へ行く」のが当たり前とされてますが、それってただの思い込みですよね。
みんながそうやってるからって、あなたもそうしなくちゃならないわけじゃない。
社会人として働き、自分でお金を貯めてから大学に行けば、余計な借金をする必要はありません。
あるいは会社勤めをしながら通信制の大学で勉強する方法だってあります。
結局のところ「あなたが何をしたいか」、これが一番大切なポイントだってことです。
そしてもし「自分が何をしたいかが分からない」としても大丈夫です。
何をしたいか分からなくて、迷いに迷って進路を決めて、やっぱりうまくいかないかもしれません。
そんなことがあったらどうしようと心配する必要はありません。
一度決めたことだとしても、あとからいくらでも変更が効くんですから。
人生いつだってやり直しは効きます。
「高校を卒業して、いい大学へ入って、いい会社に入る」みたいな一直線の道は、ごく少数の例外を除けば、もう、どうせないんですから、自分の道を自分なりに歩いていけばいいってだけのことなんですよ。
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「神は細部に宿る」という言い回しがあります。
「何をやるにしても細部をおろそかにしてはいけない」という意味の警句ですね。
英語ではこれをもじって「悪魔は細部に潜む」とも言うようです。
「神」と「悪魔」では180度方向性が変わってきますが、「細部が大切」という意味は一緒です。
どうして「神」が「悪魔」に入れ替わってしまったのか、英語の勉強がてら、少しばかりネット上で調べてみました。
「神は細部に宿る」の語源はフロベール? そして「金食い虫」の神さま。 21世紀、悪魔が細部に潜む時代がやってきた。 クリエイターのみなさんに向けて、この記事の教訓を一言。 「神は細部に宿る」の語源はフロベール? そして「金食い虫」の神さま。 「神は細部に宿る」という言い回しは、もともとヨーロッパの言葉から翻訳されたもので、その大本の形は、
善き神は細部に宿る "Le bon Dieu est dans le détail" (英語では "the good God is in the detail") というもので、「ボヴァリー夫人」で知られるフランスの作家、フロベール(1821-1880)の言葉とされています。*1
これをドイツの美術史家アビ・ヴァールブルグ(1866-1929)が
「われわれは、おのれをそこに見出すところの自分の無知を探索し、打ち倒さなければならない。神は細部に宿りたまう」 "Der liebe Gott steckt in Detail." というモットーとして使ったことから世間に広まります。
そして、 20世紀のモダニズム建築を代表するドイツ出身の建築家であり、第二次大戦後はアメリカで活躍したルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886–1969) が標語として使ったことで、世界的に広まったもののようです。
ミース・ファン・デル・ローエが1951年にアメリカのイリノイ州に建てたファンズワース邸は、四面をガラスで囲んだ内部空間に、キッチン・浴室・トイレを収めたコアがあるだけという「合理主義」的建築で、コアを取り巻くゲスト用スペースはまったく区切られておらず、また内部には柱がないため、完全なワンルーム構造とのこと。
(画像は「スケッチズム」さんから拝借)
外壁を兼ねるガラスの外側に垂直に配置された8本のI型鋼が、床と屋根を支えています。
8本のI型鋼は組立後、研磨されてさらに白く塗装されるなど、《ファンズワース邸》は工業製品を使用しながらも一品生産品以上に建設コストがかかっており、予算超過による訴訟事件が起こされたことでも有名である。
《ファンズワース邸》artscape.jp どうやら細部に神を宿すためには、「お金がいくらあっても足りなかった」ようです。
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はてな村の通好みブログ「分裂勘違い君劇場」から生まれたふろむださんの初の著書
「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」
ですが、8月に発売されて以来、早々に9万部を売り、9月16日には林修先生のテレビ番組「初耳学」でも取り上げられて、さらに人気に拍車がかかっている模様です。
ふろむださんは、実力だけにこだわらず、学歴・肩書き・職歴などの「錯覚資産」を上手に使うことが「人生における成功」のためには大きく物を言うのだと主張しているのですが、同時に
「一貫して偏ったストーリー」を語ること の重要性も述べています。
この記事では、ネット上で情報を発信しているあなたのために、
「一貫して偏ったストーリー」を語るとは、どういうことなのか、 なぜそれが大切なのか、 を見ていくことにしましょう。
「一貫して偏ったストーリー」を語るとは、「メリットならメリットをしっかり伝える」ということ そんな広告みたいなやり方で本当にうまくいくの? 「一貫して偏ったストーリー」を語るとは、「メリットならメリットをしっかり伝える」ということ 「一貫して偏ったストーリー」を語るというのは、話題にしていることがらについて、
メリットを伝えたいなら、メリットについてきちんと述べて、読者にデメリットなどの不安材料を与えるな、 ということです。
商品を広告するための宣伝文句がどんなふうに書かれているかを考えれば、当たり前すぎる話ですよね。
自社の新型自動車を売りたいとき、その自動車の広告にわざわざその自動車のデメリットを盛り込むわけがありません。
どうしてこんな当たり前の話をするかというと、広告の作り手はこうした人間心理を知り尽くしていますから、あえて自分に不利な情報は出さないようにしっかり注意するわけです。
けれども、わたしたちが話したり、文章を書いたりするときには、事実をできるだけ正確に伝えるために、メリットもデメリットも両方を客観的に伝えることが「正しい態度である」と考えられがちです。
たとえばあなたが上司に仕事の進捗状況を伝えるときに、うまくいっている点だけ伝えて、うまくいっていない点については伝えないとしたら、上司からの評価は下がってしまうでしょう。
こういう場面では「偏ったストーリー」にメリットはありません。
とすればあなたは、
「偏ったストーリー」はよくないものだ、 という先入観を無意識のうちに持ってしまっているのではないでしょうか?
錯覚資産の観点から言うと、その先入観は落としたほうがいいということになります。
ふろむださんが言うのは、
ネットなどで多数の読者の支持を得て、錯覚資産を増やしたければ、「一貫して偏ったストーリー」を語れ、 ということです。
たとえば、この記事では「錯覚資産」について書いているわけですが、「錯覚資産」のメリットを書くことに集中し、デメリットについて触れる場合は「読者が思いつくようなデメリットは心配しないでいいですよ」というふうにメリットとして受け取れるように書けばいい、ということです。
そうやって「錯覚資産」のメリットについて、十分に説明を読んで納得した読者は、
「錯覚資産」には確かに価値がある、 と信じてくれるようになります。
そうすれば、この記事全体の信頼度が上がり、ひいてはこのブログ全体の信頼度や、ブログを書いている筆者の信頼度も上がり、読者増にもつながり、錯覚資産が増大していく、というわけです。
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そんな広告みたいなやり方で本当にうまくいくの? もちろん、上に書いたような内容を鵜呑みにして、この記事の内容を丸ごと信じてくれるような素朴な方は、多分あまりいらっしゃらないでしょう。
この記事を読んでくださっているみなさんは、十分に知的であり、「健全な疑い」をお持ちの方に違いないからです。
「一貫して偏ったストーリー」はいわゆる「ブレない」こととも重なりますから、「営業用の顔」としては「誰にでも分かりやすいストーリー」を狙うのが多数派の戦略としては「直球ど真ん中」の選択肢となるでしょう。
この「分かりやすさ」の中には、あえて「悪役」を引き受け、アンチと対決するような姿勢も含まれます。
人を動かすためには、
「シンプルでわかりやすいこと」を、それが真実であるかのように言い切ってしまえ。本当は断定できないことを、断定してしまえ。
2018年9月7日、九州大学の法学部で憲法を学んだ男性(Aさんとします)が、九州大学箱崎キャンパスの研究室に放火して自殺するという悲しい事件が起きました。
Aさんは経済的な困窮が原因で、自死を選ぶ結果になったものと思われますが、他に道はなかったのか、また、今後このような事件が起きないようにするために、わたしたち一人ひとりに何ができるのかを考えてみたいと思います。
中卒で自衛官、そして九大の法学部へ。Aさんの人生を想像する。 これ以上の悲劇を防ぐために。制度の利用と人生の枠組みの切り替えが重要 「東京」的お気楽さから「地方」の息苦しさを想う。 ネットは居場所として機能しうる。けれども、余力があれば現実の世界にも目を向けてみよう。 中卒で自衛官、そして九大の法学部へ。Aさんの人生を想像する。 フリーランスライターのみわよしこさんの記事、
・九大箱崎キャンパス放火・自殺事件~「貧困」という切り口から見えてくるもの(みわよしこ) - 個人 - Yahoo!ニュース
が、Aさんについて比較的詳しく伝えています。
Aさんは中学を卒業して自衛隊に入隊していることから、家庭環境にも恵まれなかったことが想像されます。
1998年、26歳のときに九州大学大学院の修士課程に進学し、その後博士課程に進みますが、博士論文の提出はせず、2010年、38歳で退学。
ドイツ語は堪能で、県内の二つの大学で非常勤講師を務た経験があり、教授の研究補助もしていたといいます。*1
2015年以降は、一人で大学の研究室を使用していたが、顔を出すのは夜間のみのため、ほかの院生との接触はなかったとのこと。
こうした孤立した状況の中、職を失い、アルバイトをするものの研究との両立が難しくなり、住居も失ってしまいました。
寝泊まりしていた研究室が大学の移転のため使えなくなることが引き金となって、今回の事件を起こすことになってしまったと考えられます。
大学での研究といった環境に縁のない方から見れば、
「どんな仕事でも自分にできることをやって、真っ当に生きればいいのに」 と思われるかもしれませんが、苦労した人生の中でやっとつかみかけた「研究職」という夢があきらめきれず、孤独な思考の中で、絶望的な道筋しか見えなくなってしまったAさんの気持ちを考えると、どうにもやり切れない想いが残ります。
これ以上の悲劇を防ぐために。制度の利用と人生の枠組みの切り替えが重要 みわさんは、Aさんが奨学金の返済で経済的に困窮したのではないかと指摘し、生活保護を受給すれば、奨学金の返済も猶予されるので、生活の立て直しが可能だったはずだと述べています。
Aさんが経済的に困難な状況にあったことは明らかですから、生活保護を受給する権利があったこともまた当然です。
問題は、権利があっても「生活保護を受けたくない」と思う場合があることと、行政が生活保護の出し渋りをする可能性があることでしょう。
Aさんの場合は、結果として自死を選んでしまったわけですから、医療機関を受診すれば、うつ病などの診断がなされ、そうすれば、生活保護の受給も問題なくできたはずです。
「生活保護を受けたくない」のと同様に、「精神の病気として診断されたくない」という気持ちもありえますが、「自死を考えざるを得ない状態」に至る前に、誰か相談する人はいなかったのか、そして医療機関の受診をすすめてくれる人はいなかったのかと考えると、Aさんが孤立していたことが今回の悲劇を産んだ大きな要因だったと思えてなりません。
孤立してしまった人を助けることは、現実問題として大変むずかしいことでしょう。
Aさんについては、残念ながらなんらかの助けを得られた可能性は低いように思えますが、Aさんほどではないまでも、経済的な困難を抱えて将来に希望を持てないでいる方は多数いらっしゃることでしょう。
病理専門医かつ科学・技術政策ウォッチャーの榎木英介さんの記事、
・九大「オーバードクター」の死にみる「夢のソフトランディング」の重要性(榎木英介) - 個人 - Yahoo!ニュース
では、Aさんの事件を取り上げて、「夢のソフトランディング」の重要性が説かれています。
Aさんは「研究職に就く」という「夢」に取り憑かれてしまったために、悲劇の最期を迎えてしまいました。
けれども、彼の才能を活かす道は研究職以外にもあったはずです。
榎木さんは、
いわゆる「プロボノ」として、専門性を地域社会の問題解決に役立てる
ことをすすめています。
NPOなどの市民活動が活発に行なわれている今の社会では、Aさんの憲法など法律に関わる専門的な知識は大いに役立ったはずです。
市民活動といった対人的な行動が苦手な人であっても、ネットを通じて情報を発信するなど、ほかにもいろいろなやり方が考えられるでしょう。
緊急避難的な生活保護や医療制度の利用を考えるとともに、人生設計自体を旧来型の単線的なものではなく、複線的な枠組みで捉える柔軟性を持つことで、悲観的な視野狭窄に落ち入ることなく、充実した人生を送ることが可能なはずです。
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