追悼、鈴木芳樹

http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070218/1171779238 の記事で以前、 「スローブログ宣言!」 について書いたが、その著者、鈴木芳樹氏が今年の五月に亡くなっていた。 この weblog も彼の本を読まなかったら、また、違ったものとなっていただろうと思っている。 彼が空の上で楽しく暮らしていることを切に望むものです。

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心の落ち着き

心の落ち着きを保ちつづけることはむずかしい。 朝起きたときは、ここのところ、なかなかいい感じなのだが、 同居人とのやり取りを通して簡単に心のバランスを崩す。 そして一旦崩れたバランスを取り戻すのが難しい。 そこでこのようなものを書いて心のもやもやを払ってみる。

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プロセスワーク

プロセスカマキリ氏の http://processkamakiri.blog109.fc2.com/blog-entry-231.html とも重なる気がするところで、ぼくの最近のプロセスワークに対する印象を書いてみる。 先日、ミンデル夫妻の来日にあわせて開かれたロータスミーティングに参加したのだが、 当日までどうしようか迷っていたにもかかわらず、結局参加することにしたのは、 popj*1 の主催者である h 氏に会ってみたいと思ったことが大きい。 ロータスミーティングで検索すると車のロータスのほうが出てきてしまうのが笑える。 が、それはともあれ、こちらのほうは 「蓮の花 水面で美しく咲くその花も 水面下で根で繋がっている。 時にそよぐ風で、花同士がぶつかることも 水がよどみ根が見えなくとも 深いところで繋がっている」(オオバ キク) というようなことらしく、まずは仏教的で美しいイメージである。 ユング派から派生してきたプロセスワークであるからして、その集まりの名前にこれは なかなか良いと思うのだが、どこか看板倒れに思うのは、わたしの意地悪さのせいか... popj を見ていても似たものを感じるのだが、そんなふうに思ってしまう一つの理由として、 安全さを優先するあまり、公式的な見解に終始したり、異物に対して無視ないし傍観を 決め込んだり、なにかそういった印象がぼくの中に浮かんでくるということがある。 そのへんが、プロセスカマキリ氏の「一定の行動を期待されている」とか「権威として 君臨」とかいうことと、どう重なり合うのかは定かでないのだが、けれど、ある無意識的な 部分としては... それがなんなのかはよく分らないのだけれど、すくなくとも今ぼくが見ている範囲で、 日本のプロセスワーク関連の世界には、ある種の抑圧ないし規制が存在するように感じられるので、 せっかく面白い人が集まって、面白いことをやってるのに、なんかもったいないなぁと、 野次馬ながら思ってしまう、 どうも、今日のところは、そんな話になるようであります、はい。 なお、アーノルド・ミンデルのプロセスワークについて知りたい方には、まずは 「うしろ向きに馬に乗る」をお薦めします。 [追記] 初めて会った h 氏はなかなかおもろい人だった : -) *1:http://groups.yahoo.co.jp/group/popj/

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ホルヘ・ルイス・ボルヘス「砂の本」篠田一士訳、集英社文庫1995 話す言葉が文字によって表されることの不思議さ。 子どもの頃からぼくはそういうものに心を魅かれていたようだ。 そんなこともあって今までにいくつもの外国語をかじってきたが、 世界語エスペラントもそのひとつ。 久しぶりにボルヘスを読んでいたら、『砂の本』に収められている 「会議」という短編にヴォラピュクの名に並んでエスペラントの名が 出てくるのに気づいた。 「会議」は、ウルグアイの農場主が全人類を代表する世界会議を 作ろうとする物語である。その会議の会員が使う言語の検討対象として ヴォラピュクとエスペラントが挙げられている。 エスペラントについては、アルゼンチンの詩人ルゴーネスが 「公平、単純、経済的」と『感傷的な暦』の中で述べた、とある。 この「会議」もとても面白いし、ラヴクラフトに捧げられている 「人智の思い及ばぬこと」もゴシックの香り漂う奇妙な味の恐怖小説であり、 名品と思う。 この世界の向こう側に存在する、不可思議なもう一つの世界を描くという 意味で、こうした作品を読むと、カスタネダやr.d.レインとのつながりを 強く感じる。

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ほんの、あれこれ

カテゴリ[ほんの、あれこれ]の記事の分類別一覧です。 書式が統一されておらず失礼。 [小説 | 精神 | 環境 | 生き方 | ノンフィクション] [小説] http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20080426/1209181603 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「砂の本」篠田一士訳、集英社文庫1995 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20080406/1207724507 カート・ヴォネガット「タイムクエイク」朝倉久志訳、ハヤカワ文庫2003 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20071221/1198218083 テッド・チャン「あなたの人生の物語」ハヤカワ文庫2003 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070518/1179477094 「神を見た犬」ディーノ・ブッツァーティ著、関口英子訳、光文社文庫2007 [精神] http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20080111/1200034261 ジェフリー・K・ザイグ、W・マイケル・ムニオン「ミルトン・エリクソン―その生涯と治療技法」 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070731/1185848842 「精霊の呼び声―アンデスの道を求めて」エリザベス・B. ジェンキンズ著、高野昌子訳 (翔泳社1998) http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070618/1182155602 「ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代」武井麻子(大和書房2007) http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070605/1181017343 「狂気をくぐりぬける」メアリー・バーンズ、ジョゼフ・バーク著、弘末明良、宮野富美子訳 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070514/1179108623 「エスリンとアメリカの覚醒―人間の可能性への挑戦」W.T.アンダーソン著、伊藤 博 訳、誠信書房1998 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20061114/1163512871 「ハコミを学ぶ」ロン・クルツ 「からだは語る」ロン・クルツ&ヘクター・プレステラ [環境] http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070712/1184214629 「戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方―エコとピースのオルタナティブ」田中優 (合同出版 2005) 「世界から貧しさをなくす30の方法」田中優、樫田秀樹 (合同出版 2006) [生き方] http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20080614/1213437158 フロリンダ・ドナー「魔女の夢」近藤純夫訳、日本教文社1987 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070531/1180581863 「チャンスがやってくる15の習慣」レス・ギブリン(ダイヤモンド社) http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070404/1175679612 「哲学者というならず者がいる」中島義道、新潮社2007、1365円 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070212/1171261617 「斎藤一人のツキを呼ぶ言葉」清水克衛(三笠書房・知的生き方文庫) http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20061014/1160822378 「働かないって、ワクワクしない?」アーニー・J・ゼリンスキー(ヴォイス) [ノンフィクション] http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20080602/1212374178 湊由美子「ゆみペンギン南の島で」東京図書出版会 2008 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20080114/1200284224 藤田西湖「最後の忍者 どろんろん」新風舎2004 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20071223/1198394347 岡本太郎「今日の芸術」光文社1999 http://d.hatena.ne.jp/suganokei/20070218/1171779238 「スローブログ宣言!」鈴木芳樹(技術評論社)

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南東から来た男

「南東から来た男」エリセオ・スビエラ監督(1986) "hombre mirando al sudeste" dir. by Eliseo Subiela 是非また見たいお気に入りの映画なので、とりあえずメモ。 [追記] 2010/02/02 現在 amazon.co.jp で見あたらず。どこか再発売してくれないものか。 amazon.comなら[ここ]にあるんですけど、スペイン語ですしね。

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カート・ヴォネガット「タイムクエイク」朝倉久志訳 (ハヤカワ文庫2003) ヴォネガットの最後の長編。 63の断章とプロローグ、エピローグからなる、いつものヴォネガット節。 ほかの小説でも狂言回し的に重要な役を演じる売れないsf作家 キルゴア・トラウトが主人公。 読み始めて初めのうちは、ちょっとたるいかしら、と思ったのだが、 だんだん面白くなってきて、19章、20章で紹介されるキルゴア・トラウトの 短編「防空壕のビンゴ・パーティ」はトラウトの最高傑作だと思う。 ナチス敗北寸前、ベルリンの地下壕でヒトラーたちがビンゴゲームで遊ぶ、 果たしてヒトラーの最期の言葉は...? みたいなブラックな話です。 それから最後63章でのキルゴア・トラウトの、人間の意識、魂を謳いあげる 演説。ヒューマニストたるヴォネガットの面目躍如、てなとこでしょう。

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「腰」が抜けた

腰の凝りがだいぶ抜けた気がする。 びっくりして腰が抜けたんじゃなくてです(笑)。 前にこちらで腰の緊張について書いたが、そのあといろいろ注意していたら 分ってきたのが、台所で包丁仕事をするのをはじめ、さまざまな場面で 姿勢の悪さから無駄な力が腰に入ってしまうということ。 それで、こうやってキーボードを打ってる時もそうだし、ものを書く時や 包丁を使う時など、気づいたら背筋を伸ばして姿勢を正すようにしていたら、 前よりも早く腰の緊張に気づくことができるようになって、けっこう体が 軽くなってきた気がする。 いや、もちろん、ただの自己暗示かもしれないけれど、それならそれで よし。とにかく気持ちがよければいいじゃないですか。 まだまだいろいろひっかかりはありますが、日々少しずつの精進ということで。

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おとなりページ

たまたま http://a.hatena.ne.jp/map?http://home.netsurf.de/kano/Index.html というページを開いてみたら、「かの記のおとなりページ」として "YAMAGATA Hiroo: The Official J-Page" というのが出ている。 「かの記」さんははてなじゃないし、はてなのおとなりページって どうなってるんだろう... 単純にリンクの数だけ数えてるのかしら... そうか、2.55% x 2.4% だから 0.06% くらいなのね、それでもひっかかかっちゃうのね...

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春が来た

月日は流れ、季節は巡る。 日本の冬は寒くて、東京あたりでは乾燥してるし、どうも苦手だ。 冬になると早く暖かくならないかなぁと、長いこと思っていた。 それがどうしたことだろう、この冬は、その嫌いな寒さをどうした加減か なんとなく受け止めることができるようになっていて、そうしたら、 いつの間にかもう、季節は春。 心頭滅却すれば火もまた涼し。 そう言い切れるほどには人生簡単じゃないけれど、 少しずつ人間というのは変わっていけるのだと、 そのことは確かに信じている。 もうじき夏が来て、秋が来て、冬が来て、そしてまた春だ。 あと何回か分らないけど、それを続けていくことにしよう。

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としべえ2.0β

北インド・ハリドワル辺りに出没中。

物好きな物書き

宇宙のど真ん中