*魂の次元* (by としべえ)

肩から力を抜いて、自由に楽しく生きる。

サリン事件がわたしたちに問うこと - 麻原彰晃こと松本智津夫氏の死刑執行に思う

※オウム真理教が起こした事件によって亡くなった方のご冥福と、その親族の方およびさまざまな被害者の方の心の安寧を心よりお祈りします。

今日2018年7月6日、オウム真理教の教祖麻原彰晃こと松本智津夫氏の死刑が執行されたとの報道がありました。

この記事では、地下鉄サリン事件を頂点とするオウム真理教が引き起こした事件と、それがわたしたちの社会に投げかけた問題点について、簡単に振り返ってみたいと思います。

  • 地下鉄サリン事件の恐怖
  • 可哀想な智津夫さんが起こした大惨事
  • 松本サリン事件と日本の危機管理体制の甘さ
  • オウム真理教を悪者にしてすむ問題ではない - 物質主義と欲望主義の行方
  • 2018年7月7日追記: 智津夫氏の精神状態などについて

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瞑想のちょっとしたコツ

「瞑想」なんていうと難しく感じるかもしれませんが、初めての人は、

  • 楽な姿勢で、自分の呼吸に注意を向ける

というだけのことを、一分でも二分でも、自分に無理のない時間続ければいいだけで、実は簡単なことなんです。

呼吸に注意を向けると言っても、長い間ずっと向け続けるのはすごく難しいことです。

雑念が湧いてきて、あれこれ考えている自分に気がついたら、「雑念が湧いてるなー」とだけ確認して、また呼吸に注意を向けます。

瞑想の一番シンプルなやり方としては、ほんとにこれだけです。

雑念が湧くこと自体は自然なことですから気にする必要はなくて、静かに座ることにだんだん慣れてきて、三十分くらい気楽にできるようになれば、「初心者卒業」といったところでしょうか。

さて、友だちのyoruさんが、こんな記事を書いています。

早朝、瞑想のために座っていると、たまにこのままずっとこうしていたいというような、多幸感が訪れることがあります。

それはとても幸せな時間なのですが、もしかしたらその感情にとらわれてはいけなくて、さらに呼吸を感じてゆくのが良いのかもしれません。

https://ameblo.jp/kaz32i/entry-12388321765.html

「感情にとらわれないほうがいい」のは確かなのですが、「感情をしっかり味わうことも大切」です。

呼吸に意識を向けるのには、心を静める役割があるので、そうして心が静まった結果「喜び」の気持ちがやってきたときには、その気持ちが「体にどんな感覚をもたらしているか」を落ち着いて見てやればいいんですね。

「この喜びが続けばいいなあ」と思ってる自分がいれば、「今自分はそう思ってるなー」と観察すればいいし、そうした様々な感覚や思いがやってきては去っていくのを見守りながら、

  • 「なるほど、この世の全ては変化を続けている、これが無常というものか」

というのを確認していくことで、やがて「とらわれ」というものが減っていき、「エゴ」というものが落ちていく……。

というのが、ありがたいお釈迦さまの教えというわけなのでした。

ところで、日本に伝わる大乗仏教にもいろいろな味わいがあってぼくも好きなのですが、ここに書いたような初期仏教の教えを知るためには、中村元さんが口語訳したパーリ語の経典、

「ブッダの言葉」https://amzn.to/2KGkCg9
「真理の言葉」https://amzn.to/2z7kMZj

などがとても参考になるのでお勧めしておきます。

てなわけで、みなさん、ナマステジーっ♬

はてな村殺人事件・再考

中川淳一郎氏によるH氏への追悼記事に寄せて [2018.12.17 追記]

H氏について、実のところぼくはほとんど何も知らないまま、この記事を含めて三本の記事書きました。

それは彼がネット上で「危険な」挑発をした結果、命を落とされたことに関して、彼の死を無駄にしないためには、早い時点でその意味を明らかにしておいたほうがいいと思ったからです。

ぼくの記事を読んで、H氏を批判していると思い、遺族や関係者の方々に配慮が足りないと思った方もいらっしゃったかもしれません。

それについてはここで改めて謝りたいと思います。つたない文章で気分を害していたとしたら、本当に申し訳ないです。

中川淳一郎氏の書かれたブロゴスの追悼記事を読んで、H氏はとても有能な方であっというだけでなく、人間的にも素晴らしい方だったんだなということがよく分かりました。

H氏のご冥福を改めまして心よりお祈りいたします。

中川氏の追悼記事には、H氏の直截で忌憚ない人柄と、裏側もしっかり確認するきちんとした仕事に対する姿勢が描かれると同時に、

だからといって彼による揶揄を正当化する気は毛頭ない

と冷静な筆致でしるされています。

このような素晴らしい追悼記事を書かれた中川氏にも敬意を表して、この追記を終わります。

  ・  ・  ・

2018年6月25日、福岡市で開催されたネット関係のセミナーで、講師のHさん(41歳)が殺害されるという事件が起こった。

警察の調べなどから、容疑者のTさん(42歳)は、ネット上での言葉のやりとりによるトラブルから、Hさんと面識はなかったにも関わらず、犯行に及んだものと見られている。

この件についてはすでに二つの記事を書いた。
なぜブロガーH氏は殺されなければならなかったのか - 批判と侮辱の心理学 - *魂の次元*
はてな殺人の深層 - きみの一言が容疑者を焚きつけていたとすれば - *魂の次元*

この記事では、亡くなったHさんのご冥福を改めて祈るとともに、ロマン優光氏の記事
福岡セミナー講師刺殺事件に思うこと:ロマン優光連載112 - ブッチNEWS
からいくつかの論点をお借りして、この事件について再度考えてみることにする。

  • 中川淳一郎氏によるH氏への追悼記事に寄せて [2018.12.17 追記]
  • 他者を見下すような発言、特に弱者を見下すような発言は「危険」なんだってばさ
  • 我慢できない人は勝手にやってればいいと思うけど、報復は報復を生むだけでしょ?
  • 救うことはできなくても、自分の考えや行ないを改めることはできる
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はてな殺人の深層 - きみの一言が容疑者を焚きつけていたとすれば

前の記事
なぜブロガーH氏は殺されなければならなかったのか - 批判と侮辱の心理学 - *魂の次元*
で、ブロガーのH氏がネット上での発言から「逆恨み」され、凶刃に倒れることになった事件について考え、安易に「批判・非難・からかい」の言葉を発信することの危険性を述べたわけだが、もう少しだけつけ加えて書きたくなった。

  • 「攻撃的」なあなたにこそ考えてほしい、人を見下して優越感に浸ってもいいことないよ!?
  • はてなさんには、ブックマーク・コメントでのNGワードの設定を是非お願いします
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なぜブロガーH氏は殺されなければならなかったのか - 批判と侮辱の心理学

2018年6月24日、福岡市で開催されたネット関係のセミナーで、講師のHさん(41歳)が殺害されるという事件が起こりました。

警察の調べなどから、容疑者のTさん(42歳)はHさんと面識はなかったにも関わらず、ネット上での言葉のやりとりによるトラブルから、犯行に及んだものと見られています。

この記事では、亡くなったHさんのご冥福を祈るとともに、わたしたちが日々何気なく使っている言葉の持つ、危険性と可能性について考え、この不幸な事件から何を学ぶべきなのか、書いてみたいと思います。

(なお、事件の当事者お二人の名前については、ネット上での通称の頭文字を使うことで、プライバシーに配慮させていただきます)

  • 罵詈雑言と通報とアカウント凍結。そして事件は起こった。
  • 正当な批判なのか、感情的な非難なのか。からかって笑いものにすることはどこまで許されるのか?
  • 閲覧数、視聴率、稼いでナンボ。そして、ストレスの発散が逆にストレスを生み出す悪循環。
  • 罪なき人の死を悼み、罪を犯した人の更生を願う。
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日大アメフト部による傷害事件を肴に、日本社会に見られる集団指向の問題点でもちょっと考えてみよっかな

日本大学アメリカンフットボール部でラインバッカーをつとめる選手が、関西学院大学のクォーターバックをつとめる選手に、「悪質」な反則行為によって傷害を追わせた事件が、世間を騒がせています。

傷害行為を行なってしまった日大選手は当然罪をつぐなう必要がありますが、傷害行為を示唆したと疑われるコーチや前部長、ひいては、その前部長の任命者である日大の経営陣にも重大な責任があることは明らかと言えましょう。

さらに言えば、この事件からは、日大のそのような体質を許してしまう日本社会全体の持つ非民主的な性格についても思いを巡らす必要を感じます。

そこで、女子レスリング界におけるパワハラ問題や、TOKIOメンバーによる強制わいせつなど、どこか似たようなにおいのする事件が世間を騒がせ続ける今日この頃の、日本が抱える息苦しさについて、この記事ではちょろっと書いてみることにしましょう。

  • 日大選手によると、事件は
  • それに比べて、前部長とコーチ、そして日大経営陣の態度はと言えば
  • 一人の人間が負傷し、一人の若者の未来が閉ざされたとすれば、確かにそれは大きな事件なのですけれども
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「科学重視派」の皆さんがホメオパシーやEM菌などの代替医療を「安易に批判すること」の有害性について再び、それから「プラシーボの素晴らしい効果」についても少しばかり

ホメオパシーやEM菌などの代替医療について、それが非科学的であることを理由として批判する方々を、ネット上では時折り見かけます。

科学的な考え方の啓蒙という意味では、これらの「批判」にも社会的な意義はありえるのですが、多くのそうした「批判」は心理学的な意味での「否認」の域を出ないものであり、社会的には有効であるというよりも有害性の方が高いであろうことを以下簡単に述べます。

また、プラシーボ効果と自然治癒力についても一言書きます。

  • 非科学的な「思考の枠組み」を「否定」することは社会の「健全性」を損なう
  • みんなプラシーボ効果の凄さを知らないと思うから、意志と暗示による自然治癒力のこともからめて少し書いとくね
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